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コロナ禍で名酒がお酢になりかけてやむなく処分

今日はクリスマスイブ。そして、早々と今年最後の勤務を終えた人もおられると思います。

さて、……

年末ということで、職場の片付けも少しずつ始めている。庶務担当の自分は、共用箇所も担当範囲である。

職場に置かれた共用の冷蔵庫。よくよく見ると頂き物の日本酒が2本入っていた。でも、確認すると2年前のもの。申し訳ないけど処分した。

のしを見ると、私も知っているOBの方から頂いたものだった。恐らく2年前、退職後に起業したOBが差し入れしてくれたのだろうと推測される。ただ残念ながら、昨冬は納会を実施できず、今冬もその予定はない。

という状況下で、職場で消費することができぬまま、無駄に2年の時が過ぎてしまった。私がこの部署に来たのは半年前。できればそれまでに誰かが気付いていれば何とかできた気がする。

しかし、今となってはもうどうしようもない。大いに残念である。結構有名なお酒であるだけに、そのモッタイナイ感が更に増幅する。

しかし、製造から2年も経ったせいか少し色味もついており、変質しているのは明らかだった。もしかしたら「多少味が変わっても気にしない」という人もいるかも知れない。

しかし、そのようなものを人に飲ませるわけにはいかない。私は、所属員の健康管理も担当しているからだ。自らの首を絞めるようなことはしない。

理屈の上では、命に関わる成分には変化しないと考えられるが、万一体調不良を引き起こしたらどうする? と考えればそのリスクが大き過ぎる。

結局、廃棄処分はやむなしである。

このようなことが続く内に、年末年始に納会や仕事始めで乾き物で軽く飲むという風習も、いよいよ消え失せるかも知れない。

元々、年末年始両方の実施はコロナ前からなくなっていて、基本的に納会だけになっていた。それにますます拍車が掛かることになりそうだ。

コロナ禍がまたジワジワと広がりをみせてきている。これからもウイルスとの戦いは続きそうであり、この過程で昔から続く日本の習慣が変容を迫られている。

何年か経って、このできごとを振り返って若い後輩に「昔こんなことがあってね……」と語る時が来るかも知れない。その時にその後輩のリアクションがどんなものになっているかが若干気にはなる。

恐らく酒が変質したことよりも、職場で飲んでいたことに驚かれる予感がする。

お読み頂き、ありがとうございました。

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