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家の購入手続③(預金者保護が預金者にしわ寄せする)

ATMから自分の預金を自由に引き出せない。何でこんなことになっているのだろうか?

それはご高承のように、預金者保護の名目で一日に預金を引き出せる限度額が定められているからである。確かに見知らぬ第三者に口座を乗っ取られ、誰かの口座に大金を振り込まれてしまうのは困る。

しかし、それは預金者本人の正当な取引の制約ともなって跳ね返ってきている。金融機関ATMからの引き出しは、銀行によっては申請により上限枠を拡大できるのだけど、それには申請から承認までの時間が必要になる。

申請してある程度まとまった額を引き出せるようにするのか、申請が承認されるまでに掛かる日数を勘案して、地道に引き出しても期限までに間に合うと見込めるなら毎日限度額まで引き出し続ける方がよいと考えるかは、人によるだろう。

私は後者を選んだ。だから家の購入を決めてからしばらくの間、毎日金融機関やコンビニのATMに通い続けることとなった。

私はたまたま支払期限までに時間的余裕があったのでそうできたのだが、そうでない場合は要注意である。

ATMでは、引き出した現金をそのままローンの銀行口座に入金するという作業を繰り返した。見方を変えると、ATM機の中の現金はプラマイゼロとなる。また、後ろの人を苛立たせたくないので、できるだけ空いているところを選ぶようにした。

昼休みや夕方の帰宅時に地道にこの作業を繰り返し、何とか住宅販売会社に支払う自己資金分がローンの銀行口座に集まった……終わった時には心底ホッとした。

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