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思いがけない妊娠の誤謬

今日も一日働きました。

さて、……

タイトルの「思いがけない妊娠」は、Twitterの広告ツイートに流れてきた漫画のワンフレーズ。スッと読み飛ばしてしまいそうになるけれど、これは明らかにおかしい。

それが望んだものであったかはともかく、身に覚えはあるはず。その時に妊娠を防ぐ行為をしていない、相手に任せていた、或いは防ぐ行為をしたつもりが十分ではなかった場合、まともな知識があれば「思いがけない」ことにはならない。

「思いがけない」は言葉の選択として不適切で、「望まない」「意図しない」が妥当と思う。

赤ちゃんは天からの授かり物だという意識が、まだまだ残っているのかも知れない。しかし、現実は残念ながら違う。可能性がある行為があった以上、大人の態度としてその後に発生する事象の一つとして受け止めなければならない。

私は初代金八先生世代なので、このあたりについてはむしろ若い人よりもセンシティブかも知れない。少なくとも、行為を致せば可能性はある、という考え方がしっかり身に付いている。

厚生労働省の令和2年度の資料「表7 人工妊娠中絶件数及び実施率の年次推移」を見ると、全年代で中絶者数は減少している。

「思いがけない」妊娠で出産を選ぶ人は少ないと推測、そう考えればその前段の「思いがけない」妊娠をした人の数も減ったと考えてよいように思う。

こちら方面の教育も、学校でキチンと教えるようになっていると聞いており、減少傾向を見ればそれなりの成果は出ているように思っている。まずはよいことだろう。

当方も思春期の娘を抱えている。万一のことがあればどうしよう、という不安が全くないと言えばウソになる。確率を0にはできないけれど、0に近づける努力は必要だと思う。

ただ、ここで父親の出る幕は多分ない。良し悪しはともかく、事後対応しかできないように思う。

なかなか社会で大っぴらに語りにくいことではあるのだけど、それでも社会で取り組まねばならない部分は多い。不幸の連鎖だけは絶対に避けるよう、皆が知恵を出し合う必要がある。

お読み頂き、ありがとうございました。

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