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年末にかけて美しくないものばかり見させられる哀しさ

今日も寒は緩み気味。コートは着ましたがマフラーはなしで済みました。このままで行って欲しい気持ちもある反面、冬はやっぱり寒くあるべきという気持ちもあり、その間で揺れています。

さて、……。

ここのところタイトル通りの状況で正直気が塞ぐ。ジャニーズ問題も「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の言葉通りに報道されなくなった。そして、その後継組織が小中学生によるJr.を養成していることが明らかになる。

そうかと思うと宝塚歌劇団宙組所属員の自死から端を発し、組織内での異常な上下関係やイジメが疑われる状況が浮き彫りになった一方で、歌劇団を持つ阪急グループによる遺族対応は悪びれるどころか遺族に寄り添う姿勢もなく世の批判を浴びた。

そして政治家の裏金作りである。パーティー券を売りノルマを超えた分が議員事務所にキックバックされた一方、そのお金が政治資金収支報告書には記載されず裏金になったと見られている。そして特捜部から任意の事情聴取を受けるに至った。

最近思うこと。安倍政権の最大の罪は、都合の悪い質問に正面から応えなくてもよいという風潮を日本に蔓延させたことではないかということ。ジャニーズも宝塚も今の政治家も、皆その流れに乗っているように受け止めている。

そして、既にジャニーズで明らかになりつつあるように、いつまでもマスコミは追わないし、そうなれば元の必勝パターンに戻れる。そう高をくくっているように感じられてならない。

マスコミは注目を集められなくなったと思えば手を引く。そして一般国民も強く追及しない。どうしても日本古来の「水に流す」風習に従ってしまう。

日本が上り調子の時であればそれも方便としてはアリだった。でも、どんどん国力が下がってGDPがドイツにも抜かれかかる状況で、このままで良いのだろうか。

これまでは「うまく行けばそれでよし」とされて、実際その方がお得感を得られてきた。でも、それによる弊害が目立つようになった昨今、空気を読んで理非曲直を明らかにせず、従来通りでよしとする勇気を持てるだろうか。

ここで今年の大河ドラマ「どうする家康」の最終回で、死を前にした茶々が言い残した言葉が脳裏に浮かぶ。

「日の本か・・・つまらぬ国になるであろう」
「正々堂々と戦うこともせず万事長きものに巻かれ、人目ばかりを気にし、陰でのみねたみ、あざける」
「やさしくて卑屈なか弱き者たちの国に」

NHK大河ドラマ「どうする家康」の最終回より引用

今の日本を表現していると受け止めても間違いではなかろう。私たちは自らの感性を取り戻し、その感性に従って長きものに巻かれず、人目を気にせず行動すべき時にきていると思う。

やさしくて卑屈なか弱き者は、踏まれて使われて終わるのみである。だから正しくないと思うことに声を上げ、選挙に行って投票する。今のままでは今のまま、それを是とするかを真剣に考えて行動しないと、後悔を千載に残すことになる。

一歩踏み出す覚悟を固める時だと考える。

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