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Kindle出版業界における「仲間が増えた」と「ライバルはまだ少ない」の間

今日の昼間は天気予報通り、昨日より温かくなりました。おかげで寒さに身構えていた肩の力をちょっとは抜くことができましたね。冷たい空気もイヤですが、それに身を固めなくても済む状況は、素直にありがたいと思います。

さて、……。

私自身Kindle出版をしているので言いにくい面もあるのだけど、この界隈で熱心な人は、X等でKindle出版に手を出そうか迷っている人にさまざまなアプローチを仕掛けている。その代表的なフレーズがタイトルのもの。

Kindle出版に関わるネットセミナーを開催するとの呼びかけに応じてくる人が多いと「仲間が増えた」と言い、まだまだ成長余力があることを以て「ライバルはまだ少ない」と参入意欲を引き出そうとする。

でも、これってよく考えたらKindle出版の成長余力がかなり大きくない限り成り立たない、トレードオフの関係となるフレーズではなかろうか。市場が想定より大きくなければ、仲間が増えた分確実にライバルも増えるのだから。

それでは、この「業界」の成長余力がどれくらいあるのかを正確に見通せている人っているのだろうか。そして、もしいるとすれば、その人は何を根拠に見通しができているのだろうか。

私の感覚では、株式の値動きに対する説明のように、結果の後追いでしかないように思っている。もし、前もって分かっていると言える方がおられるのであれば、ご高説を是非承りたいと思う。

ご存じの方も多いと思うが、Kindle出版は著者に対して主に二つの収入をもたらす。一つは本が売れた場合のロイヤルティ。そしてもう一つが読まれたページ数に応じた報奨金。この報奨金は、Kindle Unlimitedの会費を原資に、読まれたページ数に応じて配分されていると認識している。

このうち、ロイヤルティは今のところレートが変わっていない。しかしながら、報奨金のレートは私が出版した当時に比べ下がっている。この状況で前途洋々だと言えるのだろうか。率直に疑問を感じている。

ただKindle出版は、他の副収入を得る方法と比較して、投下する資本は明らかに少なくて済む。基本的に原稿は自分で書くし、章や項目立ても自分。表紙は外注するにしても、これも大抵4ケタ円の支出で済む。

ここで店頭がAmazonであることは、プラスマイナスがあると考える。太い市場であることは確かだが、太いだけにあっという間に埋没してしまう。無名の著者が立ち向かうには正直キツい。

だからニッチなテーマを狙うべきである。それならば少数だけど読者が付く可能性は高い。但し、そうなるためにはタイトルに工夫が必要。

ということで、けっしてブルーオーシャンではないこと、それでも自身の体験談を世に伝える手段としては悪くないことをお伝えしておく。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。