見出し画像

定年年齢の引き上げ④(自信と自負の断捨離)

私には、定年後にやりたいことがいくつかある。それらはいずれも勤務先の業務とは無関係だ。定年後にやりたいことをあれこれ考えるのは、しがらみが少ない分楽しいと感じた。これも、定年に向けた大事な備えであろう。

定年に備えて情報収集をする中で知った、舘ひろし主演の映画「終わった人」やジャック・ニコルソン主演の映画「アバウト・シュミット」を観た。いずれもサラリーマンの定年以降の人生がテーマであるが、観ていて切なくなった。

日米の違いはあっても、いずれもサラリーマンが定年後にやりたかったことの輝きなどあっという間に消え失せていた。あり余る時間を潰すこと自体が目的化し、その後の展開もうら寂しく感じられた。そのような近未来を見せられると、その世界に近づきつつある者として実にやりきれない思いを抱いたのだ。

特に気になったのは、自分の能力に対する自信と長年の会社生活でそれなりにやってきたという自負の取り扱い。これらが全くないのも問題だが、逆に過剰になるとロクなことにならなそうなことは分かった。

ぶっちゃけ、何でもできるという根拠のない自信や、過去の経験に基づく自負は、新しいことに取組む際には謙虚さと新鮮な見方を妨げる方向で作用するだろう。それは、端的にはマイナスである。

このように考えると、過去の遺物と成り果てた自信と自負は、定年時に思い切って断捨離すべきではなかろうか? と思うようになっている。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。