家をどうするか。そのシンプルな問いを考える⑤(家の購入相場感を身につける必要)

購入を検討する物件について、絶対値に基づく比較ができないのは事実。でも相場感が身に付くと、個人の感覚ではあるものの「これはちょっと高めだな」「これは意外とお得かも」といった評価ができるようになる。

これは、購入前の検討のみならず購入後の納得感にも影響を及ぼすため侮れない。この点から見ても、勢いでの購入は避けたい。

家の購入を思い立ったら、まずは不動産購入ゲームに必要なアイテムを身につけるつもりで、検討に必要な相場感の育成をお勧めする。

家の購入は一期一会である。回転寿司の目玉ネタであれば、一度見送っても再度流れてくることがある。しかし不動産物件の場合、自分が気に入った物件であればあるほど、それが売れ残る可能性は低い。

同じニーズの人が皆見送る確率は、決して高くないからである。でも、だからといって、最初の売り出し物件に無闇に飛びつくのもお勧めできない。

相場感がある程度育ってくると物件を見る目が肥えて、かなりの確信を持って見送れるようになる。見送り後に他者が購入しても後悔しないかがポイントとなるが、自分の中で育った相場感に従った結果ならば「やむなし」と受け止められるようになる。

そして、自分が高いと判断して見送った物件が、しばらく売れないままサイトに掲載され続けた挙げ句、値下げされることが起こる。

この経験こそが、間違いなく存在する「同じ条件の物件を検討対象とする人」とほぼ同じ感覚が身に付いた証とも言える。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。