見出し画像

高齢者保護は待ったなしだと考える

昼は温かかったのですが、夕方になって気温が下がりました。ただ、幸いなことに風がほとんど吹かず、おかげでコートなしで無事に帰宅できました。家に着いてホッとしています。早速ヌクいフリースに着替えましたw

さて、……。

高齢者が狙われる犯罪が増えている。でも、それは今に始まったことではない。

古くはネズミ講、マルチ商法等があった。そして昨今では特殊詐欺(いわゆるオレオレ詐欺)に移行してきている。

石川五右衛門の辞世の句「石川や 浜の真砂は 尽きるとも 世に盗人の 種は尽きまじ」を思い出す。騙り師の種もやはり尽きないのである。

これ以外にも微妙なものはある。家はどうしても経年劣化するもの。それを見てプチリフォームを勧めてくる業者がいる。家電も劣化するが、年寄り夫婦にはオーバースペックな商品、使いこなせない高額多機能家電を勧めてくる店員がいる。

そういう者らを問い詰めても「必要だと思いました」「ご提案しただけで決めたのはお客様」と臆面もなく言い逃れる。こう返されるとそれ以上の攻め手はない。詐欺の方が分かりやすいだけに、逆説的にタチが良いとも言える。

ここで、高齢者が狙われる理由について考えてみたい。「高齢者は判断力が鈍っている」はよく挙げられる理由である。これに付随して「気力が低下しているので押しに弱い」「不安を感じがちなのですぐに承諾してくれる」もあるだろう。

でも、一番の理由はシンプルに「お金を持っている」ではないか。生活に困っておらず、手元に差し迫っていない小金を持つ高齢者が多くいることが根源だろう。

まずそれがあって、そこに扱いやすいという要因が重なって、高齢者をターゲットにすれば手っ取り早くお金を手に入れられると思う者が後を絶たない。そういうことだと思っている。

もちろん、生活に困窮している高齢者もいるだろう。でも、そのことは狙う側も先刻承知。そこはターゲットから外せばよい。それだけの話である。

高齢者に対して、自分たちが狙われていることについての啓発はかなり行われてきている。でも、残念ながら成果は今ひとつのように感じる。成年後見人制度の出番かと一瞬考えるが、成年後見人に選ばれた有資格者ですら横領する者がいる始末。

だから、改めて安心できる制度を考えるべきだと思う。

私見であるが、高齢者にお金があってその使用を単独で決められる状態が危ういのであるから、これを本人の意思により何段階かにレベルを分けて補助する人を付けるように変えるというのはどうだろうか。そして補助する人間も複数にする。

こうすることで、1度は失敗するかも知れないがその後のお金の使用では常に見てくれる人がいる状態になる。ただ、本人が自らの意思で騙されても構わないというのであれば、それはそれでやむを得ないと割り切る。でも、そういう人は少ないだろう。

もちろん、これにこだわってはいない。とはいえ、今はオオカミの群れに羊を晒している状況であり、まずはその状態を改善することが大事だと考えている。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。