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施設の母の衣類

今朝は結構寒かったですね。気温は一本調子に上がらないことを感じています。

さて、……

先日、母の居住する老人ホームから電話が掛かってきた。用件は、母の衣類が破れたので買ってよいかというものだった。

もちろん、否応はない。ただ、こういう時に施設側は「ご家族様の方で買ってお送り頂いても結構なのですが」というひとことを加えるのが常である。これが家族にとっては地味にプレッシャーになる。

これについては少し釈明がいるかも知れない。まず、長いコロナ禍で直接母と面会することができなかったという事情がある。これは3月13日以降は一日に15分だけOKということに変わったのだけど、遠くに住むためまだ行けていない。

それもあって、服を買って送るにしても、母の今のサイズが分からないという状況がある。老人の体型はそんなに変わらないのではないかというご意見もあるとは思う。でも、老人ホームに入所して栄養管理がキチンとなされているため、母は痩せたようなのだ。

ゆったりした衣服というのはアリだけど、ダブダブでは格好悪い。この境目を探るためには、やはり母の身体計測をしなければならない。

しかしながら、せっかく時間とお金を掛けて母に面会に行っても、面会時間15分では身体のサイズを測るだけで終わってしまう。そういうこともあって、施設側に服を買ってもらう方が合理的だと考えた。

老人ホームに入所したとは言え、或いは入所したからこそかも知れないが、本人ができる自己実現としておしゃれは重要だと考えている。だから何とかしてあげたいという気持ちはあって、それができていないことについては忸怩たる思いを禁じ得ない。

施設に預けられた母は、自由に外に出て買い物をすることができない。だから、着るものに事欠く状態はよろしくないと考えて今回は施設にお願いしたけど、これはあくまでも緊急避難。近々母の誕生日でもあり、改めて衣服を送ろうと思っている。

日本の高度成長を支えた世代に対して、それなりの敬意は表すべきだというのが私の考え。

もしご家族を施設に預かっていただいている方がおられるなら、たまに衣服の状態についても確認していただくことを強くお勧めする。

お読み頂き、ありがとうございました。

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