見出し画像

葬儀と初七日

こちらにお越し頂き、ありがとうございます。
あなたのお役に立てれば、幸いです。

今は、葬儀と初七日を同一日に実施することも多い。その日の式の流れとしては、葬儀→告別式→火葬→骨拾い→初七日法要となる。

初七日法要は、本来葬儀の七日後に行うべきもの。しかし、忙しい現代人のこと、葬儀の一週間後に改めて集まって法要を営むのには、俗世の都合もあって難しい場合も多くなる。

特に遠来の者であれば、そう何度も往復できない…という事情を勘案してのことと思われるが、このような同日開催となる場合が多くなっているようだ。いわゆる繰り上げ法要である。

法要は、遅れることは許されない。仏様を蔑ろにしていると見做されるからだ。逆に、早くする分には許されるという理屈から、このような対応がなされていると聞いている。

同一日に行われる場合、多くの方は一連の法要で何で似たようなことを……と思われるかも知れない。しかし、喪主を務めるとその違いを明らかに理解できる。

つまり、葬儀と初七日では決定的に主催者の扱いが異なるのだ。葬儀での喪主はまさに「あるじ」なのだが、初七日後の御斎では、列席者をもてなす「ホスト」となる。席も下座に置かれ、列席者の飲み物にも気を配って、酒を注いで回る立場となる。

私は、通夜・葬儀に引き続き初七日法要まで連続して実施した。経験者として、この一日の負荷はとても大きかったこと、そして最後に列席者を見送った時に深く安堵したことは、今も忘れ得ない思い出であるとお伝えしたい。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。