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気象の常識が変わりつつある時の家の買い方

今日は終日かなり風が強かったですね。最寄り駅の自転車置き場で自転車が将棋倒しになっていました。その先を進むと、帰り道沿いにある家屋から、植木鉢がいくつか道路側に倒れてきていました。土がこぼれて植木が可哀想でした。

さて、……。

ここ数年の気候はかなりおかしい。このフレーズは、実は「ここ数年」と言いながら10年来言われ続けてきたように感じている。例年の気象レベルに収まらなくなってきているのは間違いない。

今冬は雪が例年よりも降らず、スキー場の早期営業終了といった影響が出ている。そして、まだ4月だというのに、半袖シャツでも過ごせる日が出てきている。

異常気象という言葉も使い古された感がある。かといって、地球温暖化の影響というのも、同じことをただ言い換えているだけ。温暖化しているから降雪が減っているし気温が上がっているのだから、トートロジー(同語反復)であるのは明らか。

このようなことを踏まえると、家を買う時にこれまで常識だったこと覆りつつあると感じている。

例えば、「南向きの日当たりのよい家」に住みたいという願望。これはほぼセットフレーズのように使われているが、恐らく今後は修正が必要だと思う。少なくとも「南向きの日当たりのよい家」は、今後住みづらくなると私は予想している。

というのは、夏の異常な暑さを考えると日当たりのよさはそれほどメリットにはならない、むしろ部屋の暑さを増すデメリット要因になっていると感じている。

これに対しては「日が当たらなければ家の中は薄暗くなる」「部屋がカビてくるのではないか」というご意見もあるだろう。薄暗いは認めるものの、昨今の家は二重窓、高気密高断熱が標準化してきている。そうであれば、適切なエアコンの利用でカビはほぼ防げると考える。

私が以前住んでいた賃貸マンションは、冬に結露がすごく本棚の裏等の壁にもカビが生えて困っていた。しかし、今の家に移り住んで以降、窓に結露はできないし、壁がカビたりもしていない。

なお、洗濯物の乾きについては、日当たりはあった方が良いけれどそれよりも風通しの方が大事だと分かった。だから、南向きにあまりこだわる必要はないというのが今の私の結論である。

なお、薄暗さは素直に電灯を点せば良い。今は昔と違ってLEDが普及していて電気代も大幅に安くなっている。「南向きの日当たりのよさ」を求めてより高い物件を買うくらいなら、若干の費用負担を甘受する方がトータルでコストが安くなるはず。

冬温かいなら、やはり「南向きの日当たりのよさ」を求めたいという考えを否定はしないけれど、冬の太陽は低いことに留意が必要。隣家との間隔によっては1階は日が当たらない状態になってしまう。よくよくご検討されたい。

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