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ラーメン店でのマナー、悪い冗談はよしましょう

雨が上がる予報を信じきっていたのですが、裏切られてしまいました。折り畳み傘を開きたくない気持ちが強いです。駅に駆け込みました。

さて、……

ご存じの方もおられるかも知れないけれど、先日以下のようなことがあったらしい。

「2人で訪れたラーメン店、完食した人は先に退店すべき?「当たり前」「客離れる」SNSでマナー論争
#ラーメン @jcast_newsより

私が読み取った経緯は以下の通り。
親と高校生の娘がラーメン店に行き、カウンター席に着席。食べ終わった親とまだ食べている娘がいた状態になった。店員から食べ終わった親に店を出るよう要求、親は連れの娘がまだ食べていると断るも、待っている客がいることを理由に更に退店を促された。やむなく親は先に店外に出たが、食事中だった娘も出てきてしまった。親は気分が悪かったと投稿、店はカウンター喫食のルールを明示していなかったと謝罪した。

これについて論争の両サイドの意見を読んではみたのだけど、退店すべき説に決定的に欠けているのは食事には何が含まれているのか、に対する省察だろう。端的には食べ終わった瞬間に食事が終わるのか? である。

最後に余韻に浸るというのもあるだろうし、水を飲む、さらには薬を飲む人もいるだろう。その位の余裕すら持てないのであれば、それは経営する側の能力の欠如だと私は考える。

高校生の娘が極度の猫舌で、食べるのがかなり遅かったのであればともかく、そういう子がラーメン店に入るのに同意する確率は低いと思う。であるならば、誤差の範囲でそれくらい待ってあげても大差ないはず。

マンツーマンで調理しているわけでもなく、一般的には他の客の次か更にその次位の調理順になるだろうから、そこまでせかす理由は見当たらない。

ただ、親子の側も少しどうかと思う点はあった。それは親が娘の食べるペースに合わせることができなかったのか、ということ。普通は連れの食べるペースを見ながら食べると思っているので、自分だけサッサと食べちゃったのは正直いかがなものかと感じる。

食べ始めの空腹時はともかく、半分も食べたらそこら辺で調節できたはず。最後の二口・三口分位の差であれば、店の人の対応も変わったように感じる。

自分もその場にいたわけでもなく、最後は五里霧中となるのだけど、ここに「マナー」という言葉を持ち込むのはセンスがない。細かい箸の上げ下ろしまで決めているはずがないからだ。

おいしそうに食べて、最後にごちそうさまとひとこと言って食べた後を整えたらそれで十分ではなかろうか。

ラーメンを堅苦しく食べるのは愚の骨頂。最初に香りを嗅ぐ、スープを一口飲む、麺は5~6本手繰ってすすり込み、かみ切らない、具を最初から食べない……等等決めつけてこられたら、悪い冗談でしかない。よしましょう。

お読み頂き、ありがとうございました。

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