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絶家後の墓はどうなるのかを考える

台風14号のニュースが朝から頻繁に流れている。「経験したことのない暴風などが予想され」るそうだけど、経験したことのない暴風は上限が無限大になってしまい、規模が想定しきれないことになってしまいますね。

さて、……

今の時代、子どもが2人いたら既に平均の子どもの数を超える時代である。夫婦2人に子ども1人というご家族は珍しくない。この中で、我が家のように娘1人状態だと、家系はそこで絶えることになる。

「婿を取れば良いじゃないか」と言われるかもしれない。でも、男の子が2人いる家庭はかなり少数派であり、そこから婿をもらうというのは、現実的ではなかろう。

特段大した家柄でもなく、私は続かなくてもいいと考えている。家系の存続自体には全く問題を感じていない。ただ、娘が嫁に行っても行かなくてもその先に辻姓を名乗る者はおらず、それに伴う対応は必要だと考えている。

そんなことが脳裏に浮かぶ中で、特に未来の墓仕舞いについても考えなければならない。誰かが墓仕舞いを言い出さない限り、自然に墓がなくなることはないからだ。

加えて、娘が独身で世を去る際には、そもそも娘の葬儀を誰かが出してくれたりするのか、更に墓に入った後にも誰かが回忌供養を行ってくれるのかが気になる。

これ、我が家に限らない問題で、世帯の何割かにはいずれ訪れる話だと思うのだけど、家族関係にまつわる他の問題に比べて扱われることが少ないように感じる。何となく、まだ先のこと扱いされて流されてしまっている。

面倒ごとを先送りし続けるのは、日本人の悪い癖である。結局たまたまそのタイミングに巡り合わせた人が、多くの労力を割いて対応せざるを得なくなる。少子化が家族の問題だけに留まらないなら、これも同様に行政による対応が必要な課題ではなかろうか。

絶家予定家族に、回忌供養と墓仕舞いを請け負うサービスというのももしかしたら始まっているのかも知れない。少なくとも檀家寺であれば、システム化していなくても事実上そうなっているところもあるだろう。

本件、放置すれば無縁墓が増えるという問題もある。行政サービスの役割として「ゆりかごから墓場まで」という言葉がある。今は火葬場までだが、いずれ墓場まで行政が面倒を見なければならない時が来るだろうと感じている。

もちろん行政の負担が増えるとは思う一方、まとまればそれ程負担の増にはならないと考えている。前向きに取り組んで頂ければ幸いである。

お読み頂き、ありがとうございました。

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