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日本経済のプレゼンスと世界人口の動向について考えてみた

今日の帰宅時、いつもの電車が遅れたために乗り継ぐ電車も一本後の電車になってしまいました。でも、次の電車が意外と空いていることを知り、これも悪くないなあと思いつつ家に入りました。

さて、……。

5日前に以下の記事を書いた。

日本の人口が減ってきているのはご高承の通り。人口が減れば、人が生きるのに必要な諸々も人が減った分は消費されなくなる。つまり経済規模の縮小に繋がる。

一方で、世界全体で見れば経済規模は拡大している。そうなると相対的に日本の経済規模の占める割合は小さくなる、即ちプレゼンスは低下する。

ただ、人口減は悪いことばかりではない。人口減に加えて技術が進歩すればエネルギー使用量が減少する。気候変動の緩和を目指すという視点に立つと、これはプラスに作用する。

もちろん、それが日本だけだと効果が薄い。しかし、ブラジルの合計特殊出生率が下がっているのを嚆矢とし、いずれ世界中に人口減が広がる可能性はあり得る。

現状で世界人口は80億人と言われる。100億人突破もそう遠くないように思われるが、教育費の増嵩や女性のキャリア形成願望の高まりは普遍的である。

もしかしたら世界の総人口が、戦争やパンデミックでない形で、サステナブルな水準に落ち着いていく可能性も視野に入ってくる。これは、超長期的には肯定的に受け止めるべきことではなかろうか。

一方で、人口増加が落ち着いた世界において経済がどのような伸び方をするのか、これは分からない。恐らく人類初めての経験をすることになる。

人口について考えると、EUは旧東欧に加え中東からの移民も受け入れた。そういう新しいメンバーが経済規模を拡大し、人口減にも一定の歯止めをかけている。これは否定できない。

もっとも、イギリスはそれを嫌ってブレクジット、つまりEUから離脱した。イギリスは、移民による人口増のメリットをあまり受けなかったということになる。

その選択をしたのには理由があった。移民を受け入れた国々は、日本では意識されにくい問題に悩まされることになったのだ。

具体的には、キリスト教文化圏に属する国であるのに、そうではないコミュニティがあちこちで増えた。そして、そのことがこれを是としない人たちの右傾化を招き、対立が起こってきた。

日本は、まだ本格的な移民を受け入れていないけれど、移民を受け入れるべきと軽々に言うべきではないと思っている。その理由は、EU各国で先例として起こっている移民を巡る軋轢が、日本なら大丈夫だと言い切れる理由がないから。

人口はいずれ落ち着くとしても、その次に文化や信仰に関わる問題が出てくることについて、もう少し深掘りが必要だと考えている。

お読み頂き、ありがとうございました。

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