見出し画像

「悠々自適」って何それ食えるの? 状態も悪くない

暑い時に「暑い」と言うと「暑いと言うな。余計に暑くなる」と言われますが、寒い時にはそう言わないですよね。なぜでしょうか。

さて、……

以下のリンクの記事をご一読頂きたい。正直、65歳~69歳の人の過半数がなお働き続けていることを示すグラフを見て、こんなに多くの人がなお働くことを選択しているのか、と驚いた。

基本、65歳までの雇用はまだ義務化されてはいない。既に義務化を見据えて65歳まで定年を延長している会社もあるが、今のところ更にそれ以上の年齢まで定年を延長している会社は少ない。

このようなことを考えると、定年まで働いた後、更に別の会社に移って働くことを選択する人が多いことがわかる。65歳~69歳までの幅で過半数なのだから、65歳時点で更に就業を選んだ人は、もっと高率だったと推測できる。

年金だけでは生活費を賄えない、或いは今は何とかなっても将来が不安、だからやむにやまれず働かねばならない、という人もいる。でも、やはり社会との関わりを失うことに対する忌避感が大きいのではなかろうか。

社会の中で自分が何らかでも役に立っているとの思いを持つことって、自己肯定感を維持する上でとても大切なことだと思う。

もちろん、定年を機に自分は自由だ! と休みを謳歌し、惰眠を貪り好きな時に起きて好きなことをするというのもアリだとは思う。でも、いずれそれに飽きる時が来るという。

定年後の「きょうよう」「きょういく」問題の発現である。「今日、用がない」「今日、行くところがない」状態を示す言葉は言い得て妙だと感じるが、私もその世界が近づいてきているので他人事ではないと感じている。

これからは趣味に生きると言う人もいる。でも、いざ趣味だけになってしまうと続かないことも多いらしい。忙しい日常の余暇としての趣味は魅力的だけど、日々の営みになってしまうと、やはり飽きが出てくるという。

このような経験を経て、或いはこのような経験談を先達から聞いたことによって、働く選択をする人が多くなっているのだと思う。

でも、それは悪いことではない。日々働くことによって生活にメリハリが付くのは間違いないし、過重でなければそれなりの達成感も味わえることから、仕事を続けることは悪くないと思っている。

図書館、ジム通いにも飽きて、いつしか家から出なくなる。そしてテレビを点けてボーッと見ているだけという人もいる。それで満足ならば良いのだけど、少なくとも私には無理だなと思う。

働くことで多少なりとも充実した時間を過ごしたい。この選択は、もちろん最後は自分で決めるべきこと。ただ、多くの人が働くことを選ぶのは、人の本質を表すようで象徴的だなと感じる。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。