見出し画像

テレワーク時代の職場恋愛・結婚

今のオフィス環境で変化しそうなものに、職場恋愛・結婚があると思っている。

そもそもコロナ禍前までに、ハラスメントに関する意識啓蒙は進んでいた。職場で異性に関わる際の言動にも、かなり気を遣うようになった。私は、勤務先での部下との打合せでも、いろいろと気をつけている。

例えば、マンツーマンになる際には会議室の扉を完全には閉めなかったり、逆にマンツーマンにならないようもう一人を加えたり、といった対応をしている。若手社員同士でもその対応は基本であり、親密にはなりにくい。

元々、このような下地がある中でテレワークが始まった。特定の誰かと何かをするにしても、機器がうまく機能しているかに意識が向くため、接し方もかなりビジネスライクになる。ますます親密さからは離れてしまう。

二十世紀には、機会を捉えて飲み会が催された。職場での飲み会は基本的に全員参加であったため、面倒だと思う気持ちも少なからずあった。

ただ、飲み会やその後の二次会が出会いとなった例は少なくなかった。でも時代は変わり、職場での飲み会はかなり減少した。

半強制的な雰囲気もなくなり、飲み会がある日でも勤務時間が終わればさっさと帰る人も珍しくはなくなった。そして、コロナ禍で飲み会自体がなくなった。

仕事でも仕事以外でも人との関わりが密でなくなった以上、人柄も分かりにくくなった。だから職場での恋愛や、結婚に至るケースも減るというのが、当方の見立てである。

もっとも、今後はテレビ会議での司会のうまい人、オンラインミーティングでの発言を上手にサポートしてくれる人、絶妙なタイミングで切り返してくる人、等が注目を浴び、それに惹かれる人も出てくるかも知れない。

そして、個別にチャットで話し始めたところから新しい出会いが始まる……なんてことも考えたりはする。

人間の醸し出す全人格的な雰囲気からは程遠く、実際そうなるかなあ? という疑問と、一面識もないSNSでの出会いから始まる例も実際にあるし、という考えが相克する。

はるか昔にそちら方面の現役は引退しているので、どうでも良いと言えばその通り。ただ、職場もオジさんの常識では考えられない変化をしていることは心に留めておかなければ、と感じている。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。