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取り返しのつかないことは、やはりある

帰り道も雨。ザバザバではなくシトシトなのが救いですが、道路が混み、電車の乗降もスムーズさがなくなって、総じて遅れる要因が増えるばかり……困りますね。

さて、……。

スシローの6,700万円請求訴訟についてはあなたもご存じだろう。これに対してはいろいろなご意見があるようだ。その中で、能力的に請求額は支払不能だろうから、スシロー店舗で皿洗いさせたらどうかという提案には失笑を禁じ得なかった。

食べ物の安全性を根底から揺さぶった当人を雇い入れてバックヤードで働かせるというのは、いくら何でも無理筋だと思う。

本件に対する私のスタンスは明確かつ単純。まずは裁判所の判決に従って支払えばよく、支払えないなら支払えるギリギリまで支払ってそれまでとなる(「借金してでも払え」は法的に無理)。

恐らくは訴訟の途中で和解になることが予想される。でも、そうであれば少年側は和解条項に従って誠意ある対応をして欲しい。

「前途ある若者なのだから」という言葉。これは万能の免罪符ではない。例えば光市の母子殺人事件の犯人に対しても、そう言えるだろうか?

本件はそこまでの凶悪性はない。でも、だから許せもないだろう。どうしても許してあげるべきだと思うのならば、最後まで言うべき。「発生した損害は、何も悪いことをしていない会社でかぶれ」と。

昨今はオンラインで寄付を募ることも容易にできるのだから、許せと言うだけでなくやってみてはどうか? それである程度民意を計ることもできるだろうし。

その辺りを曖昧にしていい人を演じるのは、かえって人として大切なものを失っていると感じる。

私は戦前生まれの両親に育てられた。その影響から、食べ物を粗末にすることには強い嫌悪を感じる。そもそも醤油差しを舐める、唾液を回転する寿司になすりつける必然性は何もないので、とてもかばえない。

いずれ何らかの判決が下るか和解がなされるだろう。繰り返しになるが、それには粛々と従って行動して欲しい。やる前に思いとどまればよかったのだけど、今となってはもう遅い。

お読みいただき、ありがとうございました。

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