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万一マイナカードのシステムがダウンしたら、医療機関受診はどうなるのかを考えた
朝から降っていた雨も、昼過ぎには上がりました。夕方にかけて薄日が差してきましたが、日暮れの早さの方が優勢でしたね。すぐに暗くなってしまいました。
さて、……。
今回は昨日書いた以下の記事の補足。
この記事を書くきっかけは、ふと思い出した10月10日発生の「全国銀行データ通信システム」のトラブル。多くの銀行間で振込ができなくなった。
5・10日(ごとうび)という言葉がある。5の付く日、10の付く日を決済日と決めている会社が多いということ。従って、10月10日も振込予定が普段より多くあったと思う。それができなくなってしまい、混乱に一層拍車が掛かってしまった。
この銀行システムのダウンからまだ日が浅いこともあり、もし医療機関のシステムがダウンしたらどうなるのだろう? と心配になった。それが絶対に起こらないとは言えないと思ったからだ。
ここで、医療機関で受付する主体が変わることは意識が必要だと気付いた。「受付するのは受診者でしょ?」というのはご指摘の通りなのだけど、手続きとして見た時に、入力の主体がやはり異なる。
従来の健康保険証方式だと、私たちは保険証に加えて各医療機関の診察券をセットで受付に提出、それを医療機関側で自分たちのシステムに入力、既存データと照合する等を行う。
保険証は確認を終えたらすぐに、そして診察券は受診者から負担分の支払いを受けるとともに受診者に返却。その後、医療機関は各健康保険組合に組合負担分を請求するという形をとる。
しかし、マイナンバーカードによる受付は、置いてある受付機で受診者が受付を行う。受け付けた時のデータを医療機関が見ることができるけれど、受付自体を行うのは受診者。
もしこのシステムがダウンするとなると、その責任まで医療機関が負うのか? という問題が発生する。システムについては、医療機関の立場も利用者だからだ。
更に、大災害時に停電したらどうなるか? システムの利用は物理的にできなくなる。もっとも、多くの医療器具も使えなくなるので、できることは限られることになるのだけど。
最悪の場合、自由診療として受診者が全額現金で一旦支払い、その領収証等を基に健保組合に別途請求するという荒技も頭に浮かんだけれど、それだけの現金を持っているのかという新たな問題も出る。
このようなことを考え出すと、従来の保険証方式の方が非常時には強いのではないかという気がしている。本当に来年の秋に健康保険証が廃止になるのだろうか。廃止して大丈夫なのだろうか。不安の種は尽きない。
お読み頂き、ありがとうございました。
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