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能登半島地震で地形が変わったことに関わり考えたこと

「暑さ寒さも彼岸まで」とよく言われます。基本は「もう少しだから頑張れ」の意図で使われる言い回しだと認識しています。しかし、今から彼岸までって2ヶ月もあるので、そう思わせると心が折れて逆効果になりそうですね。

さて、……。

昨日のニュースで見たのだけど、能登半島地震の影響で能登半島の北側が隆起して海底だったところが陸になったという。

隆起したのは最大で約4m。そのため、港だったところも干上がってしまい船が入れなくなっているという。

地震で放出された、地球の持つエネルギーの凄まじさを改めて感じる。

冷静に考えれば日本の国土が広がったことになる。とはいえ、失われた人命や被害の大きさを考えると、とても前向きには受け止められない。陸に乗り上げた船を海に戻す術は現状なく、風で揺れれば船底が傷む。

仮に大きなクレーンで船を海に戻せたとしても、もうその港には係留できない。魚を揚げる設備、保管する設備も必要になる。他の係留先を探すとしても近くの港は難しい。

素人がちょっと考えただけでも、復旧にはかなりの時間と費用が掛かることが容易に想像できる。

何とかしてあげたいと思っても、これはとても個人で何とかできるものではない。まず地域で話し合い、どうしたいのかの意見を取りまとめ、それを持って行政に働きかけ、更に国に支援を求めていかなければならないが、これにも相当の時間を要することになる。

まして、国が支援をしてくれるとしても、工事着手して竣工するまでにも数年〜十数年は掛かるだろう。

だから軽々に大丈夫と言うのも憚られるし、励ます言葉を何とも思い付けない。

我々が今できるのは、取り敢えず今の生活環境をよりよいものにして、蓄積した疲労を軽減できるよう、信用できる機関に寄付をすることぐらいかと思っている。

何とも歯がゆいのだけど、動けないことを気に病んだところで何かの救いにつながることもない。被災者の存在に心を留めつつも、寄付した後はジッとしているのが一番だと考える。

お読み頂き、ありがとうございました。

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