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家の購入手続④(集めたお金を住宅販売会社に振込む)

銀行に集まった自己資金分の現金は、すぐに住宅販売会社へ振込まなければならなかった。

この場面でも預金者保護が引っ掛かる。振込も基本的に一日に振込める金額が低目に設定されており、その上限額を上げる申請が必要になる。

振込の上限額と引出しの上限額は当然別物である。もっともローンを申し込んだ銀行の口座へは、これまでキャッシュカードによる入金のみで引出してはいない。

それはさておき、振込の上限額を上げるにしても、私の口座からは最大でも○○万円が限度であった。更に送金する必要があったので、住宅販売会社宛には2回に分けて振込み、登記手続を行う司法書士には別に振込むこととなった。

ネット振込なので妻と二人でPC前に座り、金額と振込先を何度も確認してから振込んだ。但しこの確認は、ワンタイムパスワードの数字が変わる前に終える必要があり、かなり緊張した。

赤の他人に振込まれる可能性が低いのは分かっていても、普段大金を扱っていないためにどうしても身構えてしまう。

この振込は、契約手続き前の必須作業とされていた。つまり、正式契約に至るまでの大事なプロセスとも言える。

銀行ローンの審査には住宅売買契約締結の証が必要であり、それには正式な売買契約が必須となる。住宅販売会社は、私から振込まれる自己資金と銀行から振込まれるローン分で販売代金を得るため、最初に私からの自己資金の振込を契約成立要件として織り込んでいる、ということになる。

この、手順を一つ一つこなす作業は相続で慣れてはいたが、やはり面倒であった。


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