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母の携帯電話の解約に成功❣️

怒られるかも知れませんが、金曜日の退社時ほど心浮き立つ瞬間はないです。オジさんでもそうです。

さて、……

老人ホームにお世話になっている母の携帯電話は典型的なガラケーである。電波は3G。

これについて、「近々サービスが終了するので、この機会にスマホへの乗り換えのご検討を」というリアルのダイレクトメールが不定期に送られてくるようになった。

実は、母の携帯電話はもう全く使われなくなって数年が経過。常に基本料金しか引かれていない請求書兼領収書ハガキが実家から転送されてくるのだが、さすがにこうなると解約手続を取ろうかと考えるようになった。

本人が携帯ショップの店頭に行って解約を申し出られれば一番良いのは確か。しかし、母は大腿骨の付け根が折れて以来、外出もままならない。しかも、車椅子で連れ出しても認知症により意思表示が難しい。

つまり、連れて行くことに1つのハードルがあり、そこで解約の意思表示をしてもらうことでも更なるハードルがある、ということである。正直なところ、この方向での解決は無理である。

ではどうすれば良いのか。携帯電話会社のサイトを見ると、委任状について記載しているページがあった。母に委任してもらって私が手続を取る、というのが一番現実的な方法であると認識した。

とはいえ、本来は委任状も本人直筆が原則とされている。そうなると難しいのだけど、代筆も可となっている。それで、私が母の立場に成り代わって解約についての委任状の様式に記載し、近所のショップに持ち込むこととした。

これ、冷静に考えればグレーな部分が残る。代筆でも、やはり本人意思の確認は必要。ただ、携帯電話が必需品にまでならなかった母は、もうその存在すら忘れ、使うことができなくなっているのも事実。

そうであれば、使わないものに数千円を支払うよりも、今すぐ解約して少しでも母の財産を守る行動を取るべきだと考えた。これが私の出した結論であり、この結論に従って行動したのである。

行ってみると分かるが、携帯ショップの店員は若者だらけ。そこに来意を告げるのだけでも、かなりの覚悟が要った。それでも、この手続はやり遂げなければならない。

こういう時に私は「面の皮を厚くする」ようにしている。そう自らに言い聞かせることで、やや不躾かなと思うことでも、淡々と要求できる心構えになる。代筆した委任状を渡し、事情を淡々と伝える。

こちらの決意と用意が勝ったのか、無事に解約することができた。亡父の相続手続の時に取った戸籍謄本の写しにより、母と私の血縁が証明できたのが最終関門の突破要因だった。

こういう面倒くささがあるがゆえに、手続を取らず、結果として携帯電話会社が利益を積み増しているという状況もあると思う。絶対悪だとまでは言わないが、無駄なお金は使うべきではなかろう。

お読み頂き、ありがとうございました。

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