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Kindle本出版を勧めるKindle本の多さに、違和感を禁じ得ない……

私の初のKindle本、一応明日の17:00まで無料期間に設定したつもりですが、私も不慣れなのでもしかしたらミスがあるかも知れません。チラッとでも興味があれば、取り敢えずダウンロードをお勧めします。

さて、……

まさに自分もやっていることでもあり、noteで記事を書き、それをまとめてkindleで本にして出版する。このこと自体に異議を唱えるつもりはない。

ただkindle出版の本を見ると、結構な割合でKindle本のハウツーや収益を取り上げているものが目に付く。つまり、kindle出版のやり方を解説してその収益を語り、読者にその道に進むことを勧めるものが多い印象がある。

それってどうだろう? というのがオジさんの違和感。

kindle本は印税率が高い。kindle専業で売れば、売却益の7割が収入となる。この点は確かに魅力である。

しかし、kindle出版を勧めている「先駆者」の収入がどうかと言えば、大抵は数万円、多くてもせいぜい10万円程度である。それで生活の維持はかなり難しい。

ぶっちゃけ、自分がかつて得ていた残業代と比較すると、10万円にはさすがに届かないものの、数万円ならカバーできてしまう。

サラリーマンとして考えた時に、周囲の目も意識せずに定時で帰宅して、kindle出版に勤しんだ結果として得られた金額が数万円であった場合、これって本当に得なの? という疑問が湧く。

私自身、電子書籍を3冊、紙の書籍を1冊出版している。しかし、会社の仕事はキチンとこなしているし、管理職として組織全般の利益を考えた行動もしているつもりである。

kindle出版によって得られる収益は確かに魅力的ではある。でも、あなたの望むものはお金だけだろうか? 収益を無視するつもりもないが、お金のためだけに動くのは、いずれ自分で自分を説得しきれなくなるとの思いがある。

そもそも出版物というのは、世の中に価値或いは自分の思いを伝えることがその存在意義の根底にあると私は思っている。青臭いと言われたらその通り。でも、これは私の価値感なので致し方ない。

kindle出版への参入を説くだけの人は少なく、その後自らの主催する有料の「セミナー」や「ノウハウ伝授」の会員へ参加を呼びかけている人が少なからずいる。これって結局「我田引水」だよなあと思ってしまう。

もちろん、ご自身はそのことに意味を感じておられることと思う。しかし、そもそも書籍を著すのはあくまでも思いが主、収益は従だと自分は思っている。

これは昔習った司馬遷の史記に顕著で、発憤して著した書籍こそが歴史にその価値を問えると考えているからである。

ただお金のために著した本が、歴史の評価に耐えたのかを考えれば自明ではなかろうか。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。