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相続に関わり余計なお世話となったアドバイス(の前振り)

「暑いと言うな! 余計に暑くなる」という会話はありますが、じゃあ「涼しいですねえ」と言ったら多分暑さでやられた人ラベルを貼られて終わりですよね。

さて、……

私は両親の晩婚の影響+最年少の子という事情もあり、親は私の友達の親よりも年上だった。戦後派の両親から生まれた友達はさすがに少なかったものの、さりとて私のように親が予科練に入る程の年齢という例は他に聞かなかった。

そういう事情もあって、亡父の死後しばらくは聞くことがなかったものの、ここのところ学生時代の友人や同期入社者の親の訃報がチラホラ舞い込むようになった。やっと周囲が私に追いついてきたようだ(と言うと何か偉そうだけど、実際そうである)。

たまに相続に関わる相談を受けることもある。私としては友人や同期に自著の購入を勧めるのは身バレするのがイヤなので、そういうものがあることは触れずにアドバイスをしている。

この際に私が伝えるのは、①ファクトを用意すること、②ファクトを踏まえて対応すること、の2点である。

①ファクトを用意する

故人の出生から死亡までの一連の戸籍謄本(除籍謄本)をそろえることは、相続手続における「基本のキ」である。故人(やその親)が転居に伴いマメに戸籍謄本を移動させていると、その分の戸籍謄本が必要になる。

一つずつ遡るのは確かに面倒。でも、コレクター癖のある人にはそれが途中から快感になるものでもある。

これらは、他に相続人がいないことを確認するためのものである。

この他、固定資産の名寄帳か固定資産証明書(土地・家屋)で不動産の状況を把握する、預金通帳を新旧調べて状況を確認する、生命保険の加入を調べる、自動車のローン残債を確認する、書画骨董を集めていないかを確認する等を行わねばならない。

②ファクトを踏まえて対応すること

①のファクトを用意したら、相続人が基本的に全員集まって遺産分割協議を行い、遺産をどう分けるのかを話し合う。その結果を遺産分割協議書にまとめて全員で押印、更にその決めに従ってそれぞれが所有権移転の手続を行う。

所有権移転については、この遺産分割協議書が1つのファクトとして取り扱われるものが多々あり、この話し合いを速やかに進めるのが基本、必勝パターンだと考えている。

そのような話をしたある人から、不動産の名義変更についてどうすればよいかを相談された。これが、単純な事例なのだけど意外に面倒であることが分かり、自分の思い込みを反省させられることとなった。

壮大な前振り記事をお読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。