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会社勤め、bestとは言い切れないにせよ相対的にbetterな選択だとは考える

今朝も寒さが身に染みました。でも、風が強くないのだけは救いだったと思います。

さて、……

会社勤めとは、基本的には会社に労働力を売り渡し、その対価として給与をもらう関係だと認識している。但し、この関係は一部の人を除いて個人が自発的に構築したものだと認識している。

私が入社した頃に流行った言葉に「社畜」がある。その意は、会社員は会社に飼われた家畜のようだというもの。言い得ている面があるからこそ流行ったとも思うが、これには決定的な誤解がある。自主性の有無である。

家畜は、その生き方を自ら選択してはいない。この点が会社員とは明らかに異なるところ。言い換えると、自己実現の手段として会社勤めを選んだ者は、やはり社畜ではないということである。

そして会社勤めについて私が思うのは、ピンではやっていけない者も、集団の力で何とかやっていけるということ。お互いの強みを共有し、弱みを補い合うことで、全方位に対し穴のない状態を築く。この意味は大きい。

世の中で名を知られている人は、ピン立ちしている。その才能が世に受け入れられていて、当然収入や名声を多く得られる。場合によっては、その分野での利益を総取りできることもある。但し、いつまでもその立場を維持できるとは限らない。

これまでも一発屋と言われる芸人は多くいた。でも、多くの者は二の矢を放てずに消えていっているのが実態。このことを踏まえると、自分が力尽きてもその後を引き取ってくれる人がいることが重要なのが分かる。

会社のような集団に所属すると、上司・同僚・後輩の誰かがバックアップしてくれる。それによって生き残れる確率が上がるのは、論を待たない。

そもそも、人類が今の発展を得られた経緯から認識し直す必要がある。原始時代の人間は、圧倒的な力を持つ野獣に対しては全くの無力であった。しかし、集団になることでまさに「力を合わせ」られるようになった。

このように集団の強みを発揮し、野獣に対抗できたのである。会社勤めを原始時代の生活と比較するのは突飛だとのご意見もあるだろう。でも、集団でいるという基本形態とそれにより発揮される力の大きさについては、ある程度似かよっていると私は思っている。

会社勤めについて否定的・批判的な意見はネット上にあふれていて、肯定的な意見は少ない。しかしながら、会社員が守りに入った時には絶大な力があると思っている。

病気になって休んだ場合、保有する有休の範囲で給与は満額支払われる。そしてやむなく退職に至ったとしても、雇用保険によって一定の期間は失業給付が受けられる。これはピン立ちした生き方では得られないもの。

会社員であることで受けられるこの種のメリットについて、意外と語られることが少ない。でも、自分もそういう守りに入らなければならない立場に追い込まれ得ることを、しっかり認識するべきである。

見方によっては、人生に保険を掛けられるのが会社員だと言えるかも知れない。保険は無駄だと言い切る自信がないのなら、やはり会社勤めはbetterな選択だと考える。

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