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サブスクの功罪を考える

休日の2日間、朝は寒くて昼温かい状態が続きました。明日からは、できれば逆の方がありがたいとワガママなことを考えてしまいます。

さて、……

世の中にサブスクが広がっていることはあなたもご存じのことと思う。サブスクとは「サブスクリプション」の略。英単語では「subscription」で、定期購読や会費等を意味する。でも、日本語の「サブスク」では、定期的に料金を支払って利用するコンテンツやサービスを言い、元の英単語とは異なる。

ここで、意識が必要なのは「利用する」という部分。効果・効能は享受できるが、所有はできないのである。

新聞や雑誌の定期購読は、もちろん所有権も移転されて自分のものになる。ゆえに逆説的だけど、日本語のサブスク概念には含まれなくなる。

動画や音楽の配信、カーシェア、私が加入しているチョコザップ等がサブスクに該当する。他にも、一般的なレンタルは大抵当てはまる。

サブスクには、何となくお得感がある。実際、多くの人が毎月払える程度の価格設定で、その金額で使い放題なのだから当然である。それもあって利用者が増えているのは間違いない。

自分が利用したいものを全部自所有物にするにはかなりの費用がかかる。でも、サブスクならば圧倒的に少ない費用で利用できる。CDを一枚一枚購入するのはかなりの費用となるが、今はサブスク料金で聴き放題となっている。

逆に考えると、お金を出してまで聴く程ではなかった音楽も、サブスクなら「ちょっと試してみるか」という小さな冒険もしやすくなる。それによって未経験の新たな領域の開拓も容易になる。

定額で利用し放題の特性を生かせば、利用頻度が高いほどお得感が高まる。新たな領域での利用が増えれば更にコストパフォーマンスもよくなる。

また、ものを所有しないことで廃棄費用とその手間の負担をしなくても良くなる。例えば車も、一旦所有するといつかは廃棄をすることになる。中古で売れないとその際の費用がかさむが、これを回避できるのは大きなメリットとなる。

ただ、当然良い話ばかりではない。サブスクは利用頻度が低くてもコストパフォーマンス的にはトントン程度で収まる場合が多いが、それを下回る場合は当然割高となる。

また所有していないため、解約すると手元に何も残らなくなり利用もできなくなる。

以上に述べたのは一般的に言われていること。でも、私は更なる問題点として、利用者の意識が低くなるという点も付け加えたい。

つまり、積極的に使う意思を保てない人が一定数出てくるため、真面目に利用したい人の妨げになることがあり得るのである。それがチョコザップに表れている。

先日、トレーニングマシンを占拠してスマホをいじる人がいて閉口した。恐らく健康診断の数値が悪く、奥様から「運動してきたら」と言われて入ったものの、元々モチベーションが低かったと思われる。

追い出されるように家は出たもののそこで力尽き、休憩場所がないのでやむを得ずマシンを一つ占拠してしまうのはやむを得ない面があるけれど、やっぱり迷惑である。

個人で完結するサブスクでは生じない問題点だけど、他者と関わる場でのサブスクにはモラルとモラールが欠かせないと考える。

お読み頂き、ありがとうございました。

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