家をどうするか。そのシンプルな問いを考える②(賃貸は移動の容易さと広さの可変性)

家を購入すると、「一国一城の主になったね」と揶揄される。でもこれは、英語ではApartmentでしかない集合住宅をマンション(Mansion:大邸宅)と言っているのと同じくらいの飛躍がある。

賃貸の一番良い点は、必要に応じてすぐ引っ越せることだと考える。確かに引越し自体にも、手間やお金がそれなりに掛かる。しかし、それを差し引いてもこのメリットは大きい。

家族に必要な居住スペースは、その構成や生活状況により変わる。赤ちゃん一人だけなら親と同じ部屋でも全く問題ないが、ある程度育ってくれば、兄弟毎は無理でも子供用の部屋は欲しくなる。

また引越しの必要性は、前向きな話ばかりでも、余裕を持って対処できる場合ばかりでもない。変人が近隣に住むようになった時、子どもが学校でイジメに遭いもう行きたくないと言い出した時、勤め先が遠くに変わった時等の場合もあり得る。

このような突発事象発生時に即対応が必要な場合、引越し費用と礼金・敷金・仲介手数料・前家賃を払いさえすれば直ちに対応できる賃貸住宅の優位性は大きい。

逆に持家の場合、買い換える手間暇と掛かる費用を考えると、かなりハードルが上がる。買い手がつかなければ資金的に辛くなる。

実際は、すぐに引越しせず当面は様子見とする場合が多い。でも、いざとなれば引っ越せば良いと考えられるのは心の余裕に繋がる。これは意外と大きなメリットだと考える。


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