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成金趣味、経済を回す上では悪くない

Wikipediaによれば、「成金趣味」を以下のように表現している。

「高級品を買い漁って豪華な装飾品を身に付けたり、内容を理解していないのに高尚な趣味を始めたりなど、金銭の力で上品を気取る態度を嘲る語」

この表現が厳密に正しいかの議論は、ここでは置く。でも、世間における成金のイメージは、大体こんな感じであろう。

でも、経済を回す視点で見れば、成金のふるまいは悪くない。彼らが才覚を発揮して手に入れたお金を、手元に貯めこまずバンバン消費に回してくれるのは、ありがたいと思わねばならない。

逆に名家にありがちな、入ったお金をただ蓄えるだけで質素倹約に務める行為。その道徳的な正しさは一定程度理解するものの、この視点からは好ましくないだろう。

実は、成金とは真逆な困窮者への生活保護制度。これに対する否定的な見方もどうかと思う。生活保護は本来、支給したお金の大部分が生活に必要なものの購買に向かう。そうであれば、その分経済は回るのではなかろうか?

どうもお金の流れやその波及効果を考えず、叩きやすい一部分だけを取り上げて論評・批判するケースが多く見られる。でもそれは全体像を把握しておらず、正しい評価とは言えないだろう。

特別定額給付金も、一度しか出されていない。でも、あれで助かった人はいて、そういう人は生活費か何かの請求の穴埋めに回したと思われる。そうであれば、その分経済は回ったはずだと思う。

金は天下の回り物であり、成金だろうが困窮者であろうが、彼らが支払ったお金は取引の相手方に渡る。その相手方は更に別の請求者からの支払いに充てる。この連鎖を考えれば、無駄金ではないのである。

だから、特別定額給付金をもう一度支給しても決して無駄にはならないと我田引水w 実際、やればやったなりの効用は出ると思うのだけど、その部分については黙殺されている。

飲食店の営業時間短縮等、ただ厳しく支出機会を抑制するだけよりは、経済全体としてははるかにマシだと思う。でも残念ながら、そういう意見はほとんど見かけない。給付金を出すくらいなら税収減も甘受なのだろうか。

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