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シュリーマン活動①

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親の葬儀――
30年超の私の会社人生において、多くの諸先輩がこの為に休暇を取得されるのを見てきた。その多くは、一週間程度。何とか不在の穴を埋めるよう努力してきた。

ただ、通夜と葬儀・告別式で2日とすると、後の5日は何をやっているのか。それは、自分がその立場になるまで分からなかった。

仮祭壇に骨箱と遺影を安置したところで、法要系は一旦終了となる。そして、それからは遺族としての取り組みが始まる。

まずは、日々の生活に必要な引落し口座の生き残った親への切替え手続がある。そして、保険金の請求もある。更に、遺産に何がありそれがどれくらいの量や価値なのかの確認作業もやらねばならない。

遺産について、本元の故人が分かりやすく書き残している可能性は極めて低い。また仮にあったとしても、書き漏らしている可能性もある。

故人が優秀な頭脳の持ち主であっても、自分の日々の生活だけで意識がいっぱいになっていた可能性は高い。長生きするほどに記憶が曖昧になってしまうのは、良くあることである。

そうなると、故人本人ですら何がどこにあるのかを把握できていない。だから、家の中に何があるのか、証憑を集めるための家捜しが不可欠となる。

実際にそれを経験した私は、家の中にはよく分からないものがあちこちに置かれていることに気付いた。歳を取ると、モノを捨てることもできなくなっているのだ。端的には、モノを捨てる能力の喪失である。

よくワイドショー等でゴミ屋敷が取り上げられるが、その家の住人の多くが高齢者である。その原因として、やはり加齢による能力の喪失があると思う。

そう考えると、ゴミ屋敷も自分とは無関係の他人事、と笑ってはいられなくなるはず。

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