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「底辺」にマウント取るのはいずれ自分に返る

今日は朝から雨が降っていました。止むこともなく、強くもならずシトシトと降り続ける雨。でも、傘は必要なレベルなので、ちょっと厄介でした。

さて、……。

ネット上に必ず現れるのが、攻撃的な言質を吐き出すアカウント。彼らは二言目には「お前ら底辺が……」と人を見下した発言をしている。

これ、リアルの生活ではとても言えないこと。もしリアルでも言っていたら、ど顰蹙であることは間違いないだろう。だからこそ、人知れずネットで吐き散らしているのだと思われる。でも、これって大いなる矛盾を孕む。

というのは、ネット社会においてそもそも個々の属性など正確には分からない。実名で勤め先まで明らかにしているのであればともかく、そういう人はほぼ例外。

皆が目の前のPCかスマホでつながっているだけ。その他の属人的な情報はほぼ明らかではない以上、基本的に皆が対等・並列の関係となる。そういう中で「底辺」と言ったところで、単なるマウント取りたがり屋さん以上の意味を持たない。

お互いのリアルの生活ぶりがどうなっているのかは分かり得ないのだから、当然である。単に口汚いだけ。

ちょっときつめのことを言うと、リアルで頂点に近い立ち位置の人は、それなりの「しぐさ」を身につけている。自分たちが少数者であるが故に、敵を作らない立ち居振る舞いをしなければ危ういからだ。加えて、それほど暇でもない彼らがネットでわざわざ敵を作る言動をすることはあり得ない。

別の視点に立てば、このようなことを言う人は、正規分布を理解していない。

例えば知能指数は正規分布するので、もし「底辺」という言葉を使うならば知能指数でいくつ以下なら底辺だと言えるのか? その根拠は何か? を明らかにしなければならない。でも、そういう論理的な詰めを行った上で発言しているとはとても思えない。

単なる個人のフワッとした感覚に基づき、個人的な憂さを晴らしているだけという印象を受ける。

本当に今の人生に満足しているのであれば、わざわざ攻撃的な言動をする意欲が湧かない。そんなことより楽しいことが多いはずだから。とすると、相当程度の確率で楽しくない日常を過ごしていることが推測されるのだが、いかがだろうか。

ネット上の言動には、どう繕ってもにじみ出る人柄というのがある。そのことを常に意識し、自戒しなければならない。

なお、マウントできる人間捜しをしていると、いずれ加齢により自分の能力が失われていく過程で、自分が見下していた人間に近付くことに向き合わざるを得なくなる。ブーメランが戻ってくるだけなのだけど、これが自分にとって望ましい結果とならないのは自明。少なくとも、私はそう思っている。

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