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二の矢、三の矢って持っています?

今日も午前中にチョコザップに行きました。筋肉痛、全く起こらないわけではないですが、今週はそれほど痛くなくなっています。体が慣れてきたと思うとうれしいですね。

さて、……

混迷が深まる昨今、世に新しいメソッドを説く人は増えている。全精力を込めて原稿を書き、持てる知識を余すことなく取り入れて書き上げた第一冊目の本。これを華々しく売り出して世に訴えかけるまでには、人知れぬ苦労があったと思う。

その努力が晴れて世に認められたならば、それは素晴らしいこと。本の増刷と講演会の依頼等で、忙しい日々を送ることとなる……しばらくは。

問題はその後である。同じメソッドの系統で更に活動し続けるためには、最初に書いた内容を更に深化させるか、適用できる範囲を広げて紹介する必要がある。

でも、最初の第一冊目の本を出すのにはかなりの精力を注ぎ込んだし、恐らくその時点で持てる知識もほぼ全部盛り込んだはず。そうしないと世の人に認めさせることができないと考えたのだから、当然であろう。

その直後に本が売れて全国を講演して回ったとすると、残念ながら新たな知識をインプットする時間的な余裕はないだろう。よしんば時間があったとしても、とても第一冊目に匹敵する「濃い」内容を書くことはできないはず。

それは分かっていながらも続編を望む声は大きく、にわかにできた信者の期待を裏切りたくない。何といっても、せっかく成功できるチャンスをつかんだのに、それをむざむざ投げ捨てるようなことはしたくない。

そう思って続編を出す人は多い。でも、やはり内容の薄さは否めない。そもそも持てる弾は全部撃ってしまって補充がない状態。そうなるのはやむを得ないのだけど、世間はそれを許してくれない。

ここで焦って更に3冊目、4冊目と手を広げる例を見るけれど、自分の出した本の二番煎じにしかなっていない以上、勢いを取り戻すことはまず無理となる。

人によっては同系統のものは無理と判断して、全く別のものに手を伸ばす例もある。でも、その系統について第一冊目の本と同様の知識を持ち精力を注ぎ込まない限り、世に認められることは少ない。

敢えて名前は出さないけれど、一世を風靡したメソッドの提唱者が今は鳴かず飛ばずになっている例、畑違いの分野に手を出してかつての輝きを失っている例を見るにつけ、残念なことだと心から思う。

世の中に訴えかけるメソッドの提唱についても、最初から全部を書くべきではないだろうし、だからこそ本の構成も更に先に含みを持たせるようにすべきなのだろうと思う。

世の中の人は飽きっぽい。立派な第一冊目の本を出しても、いつまでも注目してはくれない。だからこそ、同系統か否かはともかく二の矢、三の矢を放つ必要性を意識することを忘れてはならないと感じている。

自戒を込めて。

お読み頂き、ありがとうございました。

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