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晩節の汚し方は結構ある

今が一年で最も良い季節かな、と思います。黄砂が舞う状況は10円安ですがw、こういうちょうどよい気候は意外と長続きしないんですよね。

さて、……。

自戒も若干込めて書くのだけど、定年が近づいた社員をこれまでも少なからず見聞きしてきた。今回は定年間際になって、それって美しくないのではないかと思う振る舞いについて書いてみたい。

1⃣自分の城を築く

これは、かなり優秀な人が多い。少なくとも、事業とは何かが分かっていないとこういう取り組みができない。

自分はここまでかと思った時に、自分の持てる力を何とか会社の資源を利用して発揮できる方法を考えるのは、分からなくはない。でも、どこかに無理筋があることが多い。

それでも、定年後に自分の第二の人生をそこで送れるような組織を作ろうと着々と準備する。社内カンパニー化したり、子会社っぽくしたり、コンサル化したりと、あらゆる手段を講じて自分の城を築く。マスコミなんかでよくあるパターンではなかろうか。

2⃣ポストにしがみ付こうとする

1⃣程ではなくても、ある程度重要なポストに就いている場合、そのポストに居続けようとする人が出てくる。これは、そのポストの情報を他者に漏らさず、全てを自分で完結させ事実上余人を持って代えがたい状況にすれば不可能ではない。

慣れた仕事と強固な人脈で固め、やっていることをブラックボックス化してしまうと、代替リスクと天秤にかけられた結果長居できてしまうことはあり得る。

3⃣取引先に引き取ってもらおうとする

1⃣、2⃣に比べると更にスケールが下がるが、自分の城を築く能力がなく、っそれほどのポストにいない人の中には、こういう振る舞いをする人がいる。再就職を期待してか妙に肩入れした物言いをするのである。

それも能力的な問題があるため強弁に近いのだけど、それで恩を売ろうというのは頂けない。

4⃣ただ出社するだけの人になる

定年間際は、人間性が一番現れるタイミングかも知れない。本来対価として給与をもらっているのだから、たとえ給与が減額されたからと言って何もしなくてよいことにはならないはず。

でも、出社はしているのだけど何をやっているのかがわからない人って一定の割合で出てくる、残念ながら。そういう人に対して、かつて自分がどう感じていたのかを思い出してほしい。

5⃣昔の功績を何度も語る

これは前4つに比較すれば罪は軽いとは思う。長い会社人生、誰にだって1度や2度は組織から褒められた・認められた経験があると思う。そのこと自体は自負してもよい。

でも、それを何度も若者に語って聞かせるのはやめてほしい。自分の功績はそれだけだと自ら語っているかのようなその姿は、率直に恥ずかしく見たくないからだ。

そんな人っているの? と思える人は幸いである。そういう巡り合いをしていない幸運に感謝して頂きたい。

美しく職場を去りたい。私はそう思っている。

お読み頂き、ありがとうございました。

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