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家をどうするか。そのシンプルな問いを考える⑥(販売側も購入希望者同士も、出方を探り合う持久戦)

もちろん、物件が値下がりするとの確証は持てない。でも自分の中で育った相場感に従い、買わない選択はできる。

そしてしばらくして、その物件が値を下げたとする。その背後で何が起こっているのか。

同種同等の物件を求める少なくとも数名、もしかしたら数十名もこの物件情報を見て購入を見合わせた。売主側も、誰からも積極的な購入意思を表示されないから値下げした。

これは、相当程度の確信を持って首肯できる事実であろう。相場感で購入を見送れる域に達すれば、マイホーム購入道の免許皆伝である。

問題は、この先である。そもそも不動産購入で100%の満足は難しい。それでもかなり絞り込んだ条件をクリアした物件があり、その値段が下がれば俄然購入意欲は増す。

ただそれは、あなただけではない。ここで更に様子見するか、不動産会社に電話を掛けるかは思案のしどころである。

値段の下げ方も、物件によって異なる。基本的に売主の意向に従うので、100万円単位で刻んで下げる例もあれば、しばらく同じ価格で粘り、突然500万円近く下げる例もある。

私は500万円値下げした物件に気付いた瞬間に電話を掛けたのだが、遅かった。3番目だったそうで、その物件取得の夢はあえなく潰えた。

意のままにならないこの持久戦も、不動産購入ゲームの醍醐味だと自分に言い聞かせるしかない。いかりや長介のように「次行ってみよう!」と気持ちを切り替えるのにもいずれ慣れる。

そんなある日、突然チャンスが訪れた。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。