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相続における最初のクリティカルパスは四十九日の法要だと思う

今朝は変な時間に目覚めて、ついつい相続手続きのことを考え始めてしまいました。こうなるとなかなか眠れません。望ましくないので意識的に排除するようにしないと健康に悪いです。分かってはいるのですが、なかなか難しいです。

さて、……。

タイトルのクリティカルパスとは、プロジェクトにおいて最も時間がかかり、遅延するとプロジェクト全体に影響を与える工程のことを意味する。「critical」には批判的と危機的の二つの意味があるがその後者の意味と、道筋や経路を表す「path」が結び付いた言葉。なお、合格の「pass」ではないので念の為。

平たく言うと工程管理上の難所、弱点であり、それをクリアしないとプロジェクトが進まない、場合によっては手遅れでオジャンになるものだと考えればよいかと。

現在、私は母の死亡から10カ月という相続税申告期間を念頭に動き出している。これもある意味プロジェクトと見なすことができる。その中の最初の小工程として通夜・葬儀・告別式・初七日法要があるが、これらは無事に終わった。

それは私の手柄ではない。葬儀社が軍師兼影武者のように段取りを組んで動いてくれており、都度都度指示を出してくれるのだからできて当然とも言える。

この次のプロジェクトとして四十九日の法要がある。これは文字通り法要に日数の上限が定められている。当然それを守らねばならない。

ここで、仏様は最優先とされる。だから、一般的に49日を過ぎるのは仏様に対して失礼だとされることから、これがマストになる。やってみると、意外にシンドイのが分かる。

「最大7週間もあるから大丈夫でしょ?」というのは正論なのだけど、実感として余裕を感じない。

それは人一人の命が失われたことに起因するように思う。厳格な取り扱いが求められ、万全の対応を求められるのだから、何をするにも手間が掛かる。5W1Hを満足させていかねばならない。

納骨をいつ行うのか。そして納骨場所と納骨される人(つまり今回は私の母)と納骨理由は決まっているけれど、それを納骨届に記載して管理者に提出する必要がある。

その場にはお寺のご住職と姉家族・私家族も立ち会うつもりだけど、日程調整が必要になる。加えて更に墓碑や墓石への記名(石彫り)もやらねばならない。この工事は墓所内なので勝手にはできない。これも届け出がいる。

もちろん自分で彫る人はいないだろうから、業者を選定してそこに戒名の情報も伝えて発注する必要がある。発注を受けた業者は改めて工事届を墓所管理者に提出し、許可を得て初めて動き出す。

石を彫るのは1日では無理で、通常2週間くらいはみなければならない。更に郵便局も働き方改革で土曜日の配達もないし郵送時間も以前より長くなった。書類のやり取りで1往復に1週間近く掛かる場合もある。

こんなことをやっていこうとするのだから、7週間あっても結構キツいのである。

何とか石彫りの発注は終わったけれど、香典返しの選定も残っている。これが終わるまで気が晴れることはないと思い至り、半分諦めている。

お読み頂き、ありがとうございました。

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