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家をどうするか。そのシンプルな問いを考える④(家の購入は「万人の万人による闘争」状態)

実際に家の購入を決意した時に、不動産紹介サイトを見ない人はまずいない。不動産紹介サイトは多くの物件を網羅し、その中から価格、地域、最寄駅からの所要時間、部屋の数や面積等で自分のイメージに近いものを絞り込めるのだから、便利である。

これを俯瞰して捉えると、ほぼ同じ動機とニーズを持った人たちが、限られた情報媒体を用いてその達成に向けて取組んでいるとも言える。

更にこの状況は、同じ条件で検索した者同士のバッティングは不可避であることも、容易に想定される。「万人の万人に対する闘争」状態にある、と言っても過言ではない。

同じ情報をほぼ同時に見ることとなるため、これはと思う物件があったら、直ちに行動が必要となる。あれこれ迷っていると、同じニーズの人に劣後してしまう。

白状するとわが家では「家やマンションなんて高いから、そうそう売れないよね」と最初は高をくくっていた。でも、熟慮の末に不動産会社に電話をしても既に契約済、或いは商談中だった場合が多かった。完全に出遅れていたのである。

何回かそういう苦い経験をしつつ数ヶ月も紹介サイトを見続ければ、大体の相場感を掴むことができるし、比較のポイントも体得できる。

もちろん不動産は、大規模開発のマンションでもない限り同じと見なせる条件のものはない。どれもこれも一点物で、その内容は皆違う。

だから絶対値での比較基準はない。同じ条件での検索者も、人により優先事項が微妙に異なり、購入に動くかにも差が出る。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。