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まん防に思うこと(新しい概念を作り過ぎでは?)

新型コロナウイルス感染症の勢いは増すばかり。まさにまん延している。

すでに4月5日から、大阪府、兵庫県、宮城県に対してまん延防止等重点措置が適用されている。そして東京都に加え、京都府・沖縄県にも適用する調整が始まっている。

率直に緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の違いが分からないので調べてみた。どうやら緊急事態宣言はステージ4レベルで都道府県単位で発令される一方、まん延防止等重点措置は更なる感染拡大防止のためにステージ3で、かつ市町村単位で適用が可能という違いがあるようだ。

まん延防止等重点措置は休業要請ができない、全面的な外出自粛の要請ができない、また命令に応じない場合の過料の額が低い等もあるらしいが、大きな差異かと問われればちょっと首を傾げてしまう。

そして、正直なところ「違うから何なの?」と感じている自分がいる。

というのは、我々は新型コロナウイルスに関わり、この1年間「新しい生活様式」ならぬ耳慣れない新しい言葉や概念に振り回されてきた、という実感があるからである。

ソーシャルディスタンス、ロックダウン、ステイホーム……これらは、横文字ばかりで高齢者が分かりにくいという批判があった。だからと言って符帳的な「まん防」なら良いのか? と問われればそれも違うと思う。

漢の高祖劉邦は、法は三章のみと約束して人心を収攬した。大きな違いが感じられない程度の差異であれば、あえて定める必要があったのか。率直に疑問を感じる。

最初に発出した緊急事態宣言だけに収斂させた方がよかったのではないかと思ってしまう。新概念を作り出して理解と納得を得られにくくする方がマイナスだと感じる。

細かな差異を見つけて喜ぶ人よりも、簡潔明瞭さを求める人の方が多いだろうし。

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