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続・新型コロナウイルスによる困りごと

面会を隣県居住者までに限っていた、母の入居施設。

しかし、昨今増え続ける陽性者の数の影響で、施設は再び面会を全面的に受け入れない決定をした。

ご高承の通り、このウイルスによる高齢者の死亡率は高い。80歳以上では、3割を軽く超えている。そのため、この決定はやむを得ないだろう。

施設側も、物理的な遮断を行うことでしか、入居者を守る術はない。陽性者の多くは無症状である。本人が陽性であることを自覚できない場合も多々あるならば、他に対応のしようもあるまい。

それに高齢になると、自分の体調の知覚が難しくなる。ちょっと熱がある、或いはちょっと痛い程度では、それを感じられなくなってしまうようなのだ。この点は、我慢を強いられた戦中戦後の影響とは無関係である。

施設側も、施設内で新型コロナウイルス感染者のクラスターを発生させるようなことになれば、対応が厳しくなる。施設の評判にも影響するし、スタッフも安心して働けなくなる。

更に我々家族も、万一施設運営が継続できなくなるような事態が発生すると、他に急にお願いできる宛もなく、どうにも困ってしまう。

人生の最後の時を、穏やかに過ごしたい。これまで当然に持てた願いも、今の世相では高嶺の花と化し、手が届かないものとなっている。

残念。

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