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ガザの戦闘状態に対して日本が言うべきと考えること

今日は穏やかな一日でした。休日も心静かに迎えられそうです。いつもそうだと良いのですけど。

さて、……。

イスラエルに対しガザを支配するハマスがミサイルを多数打ち込み、多くの死傷者が出ている。イスラエルも報復攻撃を行い、本稿を書いている間にも更にガザに地上部隊を侵攻させる準備を着々と進めている。

私は、はるか昔にイスラエルに行ったことがある。物価が高い国で、それは国防費に回す税金が高額なため仕方がないという話を当時聞いたことを記憶している。

今回は、小競り合いでは済まないと予想している。ミサイルを多数撃ち込まれて、黙って許すお国柄ではないからだ。

神との契約の地だから自分たちが住む権利がある。神との契約なので、事情変更などあり得ない。このような信仰に裏打ちされた信条と、これまで国を持たぬ民として先祖が苦しんだ恨みから、彼らが軽々に妥協することはないだろう。

若い方はご存知ないかも知れないが、かつて日ユ同祖論というトンデモ説が一時期流行ったことがある。しかし、これはやはり筋悪だったと思う。

一神教の彼らと八百万の神を信じる私達、2000年以上前の契約を守ろうとする彼らと悪いことは水に流してなかったことにできる私達、とても同祖とは思えない。文化的背景、基本思想が根本的に異なっている。

イスラエルとパレスチナはこのようなはるか昔の聖書に端を発する歴史の縦糸に、かつての宗主国であるイギリスが双方に都合のいいことを吹き込んだという大国の思惑が横糸になって絡みついたことから、布地の図柄が尋常じゃなく混乱した状態になっている。どうすれば綺麗に修復できるのか、誰も分からない。

だから、これまでは物理的な力の行使の結果と国際機関の仲裁により現状が決してきた。恐らく今回も同じことになることを予想している。

それでも、日本はここで言うべきことがある。戦闘では誰も救われないこと、どちらにも与しないこと、人道を守り命を繋ぐための援助はいずれにもする用意があること、を伝えるのである。

日本は、杉原千畝さんの命のビザの件、紀元前から続く皇室をいただいている国であること、この地域の植民地支配とは無縁であったことから、他国よりも話を聞いてくれる可能性があると思っている。

もちろん、確率は低い。それでも、日本の立場を明らかにして伝えねばならない。ここでは欧米とは違うスタンスが取れるはず。

アリバイ作りとの批判は覚悟の上で取り組むことで、もしかしたら多少なりとも歯止めをかけることができるのではないか。淡いながらもそう思っている。

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