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140文字の駄文

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詠んで頂けたら、何かの形で表現して頂けたら幸せます。連絡頂けたら、飛んで参ります。
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#140字の駄文

君の視線を感じてた。でも、気付かない振りをしていた。怖かったから。君がまた辛い思いをしてしまう気がして。遠い遠い昔を思い出して不安にかられてしまうんじゃないかって。今生ではあり得ないことなのに…。それでも、思い出して辛い思いを思い出して君が泣くんじゃないかって思ってしまうんだ…。

あなたの横顔を眺める。睫毛長い。羨ましいくらいには。こうやってあなたの顔をまじまじと見つめることなんてあなたが寝ている時しかしない。だって恥ずかしいでしょ?それに、あなたはきっとからかうもの。だから寝てる今だから眺めるの。あなたの顔をじっと眺めるの。そうするとね、愛しさが増すの。

『いかないで』「私をおいていかないで。」あなたに縋る私の手を、まだ温かなあなたの掌が包む。苦しい息の中、あなたは私に言う。「待ってるから…ゆっくり…おいで…。」優しい微笑みをくれる。苦しいはずなのに…私を気遣ってくれる。私の我が儘に答えて、優しい微笑みを称えゆっくりと瞳を閉じる。

君に囁く唇がなくなっても抱き締めてあげる腕がなくなっても僕の心は君の傍にいるよ。きっと。僕は我が儘だから、君を死んでも手放してあげられないんだ。忘れてほしくない。僕がどんなに君を愛してたか。君が僕をどんなに愛してくれたか。忘れないで僕の心は君だけの物だよ。僕は君を永遠に愛し続ける

゛無理なく生きて行きたいの。゛そんな事を言ってた君は、無理してばかりいる。人のことばかり気にして。人のためにばかり動いて。君自身の事なんてこれっぽっちも大事にしない。そんな君だからほっとけなくて、僕は、君が嫌がる休息ってものを与えたくて無理矢理に胸に抱き寄せて抱き締めてしまうんだ

『風鈴』

貴方が居なくなってから幾年月が流れたでしょう。
「お婆様。また、風鈴を見ているの?」
「この風鈴は、お爺様との思い出が一杯つまったものなのよ。」
孫が私に問うのです。
風鈴をしまわないのかと。
私は答えるのです。
「お爺様が来た事を知らせて鳴らしてくれるからよ。」と。

どうして好きになったの?なんて聞かれても、本当は答えてあげないの。そこに合わせようと無理な事をすれば、あなたはきっと疲れちゃうから。疲れてしまったら、あなたはきっと軋んじゃうから。だから、ホントは言わない。好きになった理由なんて意味ないこと。今のあなたを好きなのも事実。それでいい

ゆるりゆるゆると参りましょう。あなたにあった歩幅で。大人になりなさい。焦らずに、あなたの歩幅で進みなさい。大丈夫。時間がかかっても。あなたはきっと頑張れる。ゆるりゆるゆると頑張りましょう。ゆるりゆるゆるとあなたの歩幅で。ゆるりゆるゆると参りましょう。優しく、ゆるりと参りましょう。