マガジンのカバー画像

140文字の駄文

74
詠んで頂けたら、何かの形で表現して頂けたら幸せます。連絡頂けたら、飛んで参ります。
運営しているクリエイター

#140文字の駄文

あなたは僕に看取られて、幸せそうに笑って目を閉じたね。でもね、僕はこんなこと望んでなかったよ。僕はあなたの冷たくなった手を握り独り呟く。「祈ってた。まだ一緒にいられます様にって。願ってた、あなたの笑顔を守れます様にって。ね、神様なんていないんだね…。」神様なんてさ…いないんだね。

『恋(おも)い募りて』いつからだったろう。ただ妹のように可愛いがっていただけのお前に恋いを寄せるようになったのは。気が付けばお前の些細な仕草までが愛しく思えてしまっていた。何時からだろう。お前を女として見るようになったのは。恋いを募らせていく度にお前を女だと認識してゆくんだ…。

もしも願いが叶うならどうか、この幸せがずっと続きますように。あなたと過ごす時間がずっとずっと続きますように。いつかはわからい別れを嘆くよりも、ずっと笑顔で楽しい時を刻み続けていけたらと思う。あなたとの思い出が涙だらけにならないように神様に願いが届きますように。願いが叶いますように

『「ただいま」を言う迄は』

『ただいま』を言う迄は、どうか、眠らないでいて。

君に『ただいま』を言って

君からの『お帰り』を聞きたいから。

大好きな君の寝顔も好きだけど

起きてる君のとびきりの笑顔と『お帰り』で、元気になれるから。

『ただいま』を言う迄は眠らないでいて

『明日を夢見て眠る君』

明日を夢見て眠る君が羨ましくて憎らしくて愛しくて。

僕には明日を夢見て眠る事なんて怖くてできない。

明日、僕は目覚めないかもしれない。

僕には明日を夢見る事が出来ない。

だから、君が羨ましくて憎らしくて。

でも、とても愛しくて堪らないのも真実。

『満天の空の下』

元気でいますか?

君もこの夜空に瞬く光を見てますか?

長い旅に出ると一言残して笑顔で手を振った君は、今、何処で、この夜空を見ているのでしょう。

満天の空の下、瞳を輝かせながら笑顔でいるのでしょう。

私は満天の空の下、君の旅の無事を祈ってる。無事でいて。

自分の始りなど知らぬ。気付けば妖(あやかし)と呼ばれるものになっていた。暗い闇から生まれた。それだけはわかる。だからというて、醜い姿をしているわけではない。だが、人の子と呼ばれるものたちは、自分を恐れる。銀色の髪、獣耳、怪しく光る金の瞳。9つに割れた尾。何故…恐れる?そんなに私は

さっきまで居たんだ。僕の目の前に。綺麗な着物を着た、髪の長い女の人が。優雅に舞を待っていたんだ。周りには桜の花弁が舞っていた。…わけないよね…。だって今は冬だもの…。桜の花弁が舞うはずない…。でもね、その人が舞っている間、とても温かかった。あの人は、何だったんだろう。春の妖精…?

星に手をのばす。届くはずのない星に。満天の空の下、幼き子供がキラキラ輝く星を見て笑顔を浮かべて抱かれた腕の中で精一杯伸びをして手をのばす様に。大人になって届かないと知りつつも、それでも手を伸ばして掴もうとしてみる。綺麗に輝く星の欠片でもいい。掴んで自分のものにしてみたいと思うんだ

好きなものを好きと言えない苦しさ。嫌いなものを嫌いと言えない悲しさ。やりたいことがやれないもどかしさ。色々抱えて生きている。人は皆、色々抱えて呑み込んで折り合いつけて生きている。苦しいから、悲しいから、もどかしいからと何もしないんじゃない。少しでも現状を良くしたいと諦めたりしない

清き貴女を汚した罪は 貴女の笑顔を奪いさった。あの清らかな笑顔を奪いさった。優しい清い眼差しさえも暗く闇へと落としてしまった。貴女を独り占めしたいと願ってしまったあの時から、私の罪は始まっていた。欲望は果てしなく広がり…。とうとう、貴女を汚してしまった。貴女から奪った。何もかも…

凛、お前の元に帰る。この肉体が滅びようと、お前の元に。約束した。必ず、帰ると。約束を違えたりしない。凛、お前の好きな季節の好きなあの花になりて帰ろう。春遠いが、必ず、桜となりてお前の元に帰ろう。庭にある桜木のあの花が咲いた時、私は、お前の元にある。お前と我が子の側にある。約束だ…

永遠に、未来永劫、咲かない花はないんだ。何処かで、必ず、綺麗な花は咲いている。ほら、君の側にも。未来に向かって咲く花は、誰かが未来を思って育ててる。では、僕らはどうしよう?未来に向かって咲く花に光を照らし続けよう。花が水を欲していれば、水を与えよう。その花が、綺麗に美しく咲く様に

今、君が居なくなった。最後に見た君の笑顔、涙は、きっと、次へと進むためのものだね。後ろ姿に先を見る君の決意を感じたよ。キラキラした何かを感じたよ。寂しいなんて言わない。君が前を向いて進もうとしてるんだ。僕も前に進もう。喪失感はあるけれど、それでも、永遠の別れでもない。いつか、また