凛、お前の元に帰る。この肉体が滅びようと、お前の元に。約束した。必ず、帰ると。約束を違えたりしない。凛、お前の好きな季節の好きなあの花になりて帰ろう。春遠いが、必ず、桜となりてお前の元に帰ろう。庭にある桜木のあの花が咲いた時、私は、お前の元にある。お前と我が子の側にある。約束だ…

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