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⑨ Win-win取引の成立法~江東区案件沿岸まとめ買い(2012年)~

ご無沙汰しております。若月りくです。

週一投稿を目標に、はじめたnoteですが、多用にかまけていると、あっという間に1ヵ月超が経過してしまいました・・・継続は力なり、とは、よく言ったもので、実行する事、継続する事の難易度が如何に高いか。非常に身に沁みる言葉ですね。また、ダウンしてもも、立ち上がって頑張ります(笑)

さて、今日のテーマは、Win-Win取引の成立法と銘打っておりますが、それを成立させる為のキーポイントは、営業担当者との信頼関係と相互理解(コミュニケーション)に収斂(しゅうれん)されるものだと思っています。

拙著の中でも、再三、申し上げている営業担当者との良好な関係を構築する事の重要性を訴えかけています。今回のディール(成約事例)は、今になって振り返っても、信頼とコミュニケーションに基づいて成立した非常に良いエピソードだと思っており、ご紹介させて頂きます。

このエピソードで登場頂く営業担当者は、三顧の礼で登場した恵比寿案件成約の立役者でもあります。彼が、私の勤務先近くに来るというので、お茶のみ話方々、ランチタイムに会議室で雑談&商談を開始しました。

予てから私は自分の取上基準は比較的明確に伝えており、その中でもNGリストというものもありました。本来は、NGリストは、読者に否定的な印象を与えかねないので明示的に記載する事は避けたいスタンスですが、結果的に購入したという事で敢えて記載します。

当時から(その以前から)人気を着実に上げていた豊洲や武蔵小杉ですが、実は、私の中でNGリストに入っておりました。その理由は、新築ワンルーム投資を軸に考えた場合に、ファミリー、特に、共働きの若いファミリーが多く住みそうな街は避けておきたいという気持ちが働いていました。
その理由の一つ目は、シンプルに、二人の勤務先、行動半径と経済力を前提とした立地は、ワンルーム投資では勝ち辛いという仮説がありました。
二つ目として、乱立するタワーマンションには一定比率で相続税対策目的に入ってくる市場参加者も多く、買い負ける可能性が高いという見方も持っていました。私の投資基準からは身の丈を超えていて、超々好立地過ぎるという事ですね(笑)

この事実(NGリスト)は、その営業担当者には伝えていましたが、彼は、頑固な!?私(笑)を説得にかかってきたのです。非常に的を射たロジックでしたが、先ずは少し厳し目に設定されている採算基準をクリアしている点、通勤の利便性や都市機能は十分である点がありました。ダメ押しとなったのは、街の潜在的な成長力でした。
折しも、時は2012年。オリンピック誘致をブラジル、リオデジャネイロに持っていかれた東京が、その雪辱を果たすべく再起のキャンペーンを仕掛ける中、その会場、候補の豊洲。仮に、決まった場合、街の景色が変わる、昔から持ち上がっては消える新駅の建設も再起動するかも!?という可能性です。

私は、彼の不動産業における知見を信頼していましたし、彼は、私の要求仕様(取上基準、NGリスト)の本質を理解し、マイナスを補って余りある可能性を提示してきたのです。暫く会話して、潜在的な成長力を感じた私は、その場で(会議室から出る事なく)成約しました。

その数日後、その営業担当者は、仮審査を申し込んだ金融機関の変更を提案してきました。提案のあった第二の金融機関で融資を受けた場合、2件纏めて購入できるという内容でした!私は、仮にオリンピック誘致が決まったら、1件は、その場で利益確定して、2件目は継続保有で、街の変化を観察する戦略を掲げ、二つ返事で提案を受けました。

その後、何が起こったのかは、皆さん、ご存知の通りです。この顛末については、また、後日改めて。


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