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017. LINEを返さない女

LINEでのコミュニケーションが極端に苦手だ。相手からのLINEをはなから未読無視することもあるし、タイミングが空いている時に運良く続いていたやりとりも私から急に途切れさせることが多くある。なぜ苦手かというと単純にめんどくさいからだ。文字を打つのがめんどくさいのではなく終わりの見えないやりとりをダラダラ続けるのがめんどくさい。直接会って話せば時間という制限があるからいつか強制的に終わりが来るけれどLINEはそうもいかない。そして一度未読無視してしまった場合そこから再開させる勇気も人間性も持ち合わせていない。それゆえ私のLINEは数年前からトークアイコンの右上に表示される赤字の通知数が999+になっている。(もちろん全てが友人からの通知ではない。9割ほどが広告だろう。)LINEの通知を見た時に簡単に一言でも返信してしまえば「あの子のLINE未読無視してんだよな…」という罪悪感を抱くことはなくなるのだろうけど、罪悪感を感じなくなるメリット(+LINEを返さない最低人間だと思われなくなるメリット)とめんどくささを天秤にかけた時、どうしても「めんどくさい」が勝ってしまう。ただし私が本当に最低たる理由はLINEを返さないことではない、その他のすべての人間のLINEは無視するにも関わらず、好きな男にはすぐにLINEを返すところだ。私は所詮浅はかで単純な女だということだ。

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