自分が傷つかないように、離婚の相談相手をきちんと選ぶ

離婚をするにあたって、友達や親族に相談をすることもあるでしょう。また、離婚が決まって離婚を報告することもあるでしょう。実は、離婚ですでに傷ついているあなたは、その相談相手や報告相手にも傷つけられることがあります。むしろ、そういうケースの方が多いかもしれません。

ですので、あなたが離婚を相談したいと思うのであれば、誰に相談するかは十分に注意してください。

離婚というものは、家族観、夫婦観、親子観などの価値観が関わってきます。普段は仲良くしていても、いざという場面でそういった価値観が違うことが浮き彫りになります。異なる価値観の人に相談しても、的外れな質問がとんできたり、予想もしない反応が返ってきたりします。

自分はもう本当に婚姻関係が破綻していると思っているのに、「離婚なんて考えるあなたの方がどうかしている」と言われたり、何度も相談したにも関わらず「まだやり直せないの?」と言われたり。また、この人ならと相談したのに話をそらされてたわいのない話につきあわされたり、ドン引きされて何も話をしてくれなくなったり。

おそらく、離婚経験をしたことのない多くの人にとっては、想像もできない世界なのだと思います。なので、こういった反応がかえってくることはむしろ珍しくないと思ってください。その人達が良い人かどうかとは全く異なる次元の話なのですが、離婚をどうするかで疲れ果てたり、精一杯である状況では結構こたえるものです。離婚に関連して自分に悪いところがあったのではないかと幾分かの自信喪失をしている時だからです。

離婚経験者で自分と価値観の近い人に相談するのがよいと思います。それができないときは上記のような反応があると心づもりをしておいてください。

(ところで、専門の方に相談するのはいかがでしょうか。カウンセラーはよいと思いますが、あなた自身が答えを引き出すことを職能とする方々なので自分自身を顧みるときや今後の生活を考え直すのに適任な方々ですので、相談できる範囲には限界があります。精神科のお医者さんなどは、薬の処方のために話を聞いてくれるのであって、離婚の相談というような形にはあまりならないでしょう。弁護士の方々は、離婚を実現する実務的な手伝いはしてくれますが、それ以上のことはあまり期待できないケースが多いでしょう。専門の方ということでも、なかなかふさわしい方がいないというのが日本の現状だと思います(離婚専門のカウンセラーが近くにいたらよいと思うのですが、まだまだ少数だと思います)。とはいえ、上記のような専門の方々は、適材適所という形で内容に応じて上手に相談すれば、心強い方々であると思います。)

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