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英インペリアル・カレッジのレポート「ロックダウンで計59000人の命が救われたが、人口の数%しか感染していない」

新規感染者数が減少に転じ、ヨーロッパでいち早くロックダウン(封鎖)の解除をはじめるオーストリアでは、明日から小規模店舗の営業が始まる。4月中旬に予想されているピーク時でもICUのベッドに余裕がありそうだからというが、本当のところは小規模事業者への経済的影響を考えてのことだ。日本ではあまり注目されていない小国からの封鎖解除だが、隣国ドイツに暮らす私はオーストリアの今後に非常に注目している。

3月30日、英インペリアル・カレッジが欧州11カ国の都市封鎖などの効果を評価する報告書「 Estimating the number of infections and the impact of non-pharmaceutical interventions on COVID-19 in 11 European countries(欧州11か国における感染者数とワクチン等によらない新型コロナに対する介入のインパクト介入の評価)」を発表した。

アメリカではまだ新規感染者数が増え続けているものの、イタリア、スペイン、ドイツなどの欧州諸国ではこのところほぼ毎日、新規感染者数の減少を報告している。これからオーストリアに続き封鎖を解除する国が出てくることを考えると、本レポートは今後の流行や介入のあり方を考える際の基本のレポートになると思うので、私が重要と考える数字とポイントのメモを共有したいと思う。

封鎖解除に先立ち、オーストリアでは一般人口の間での抗体保有率の調査が行われた。結果は人口の

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