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WHOの新型コロナワクチン「新ロードマップ」と日本の方針の温度差

WHOは3月20日から23日に開かれたWHOワクチン諮問委員会(SAGE)での議論に基づき、新型コロナワクチンの追加接種に関するロードマップを更新することを発表しました。

この更新は、ワクチン接種と感染により世界人口のほとんどが免疫をもつようになったことと、および、オミクロン株が中心的な流行株となったことを考慮して改定されたものであるとのことです。

日本の「少しでも効果があることは何でも続ける」姿勢にも一石

ロードマップはもともと、リスクの高い人たちを守ることを通じて医療を守ることを念頭に作られたものでしたが、新しいロードマップでは、人口を以下の3つのグループ

①リスクの低い人(6カ月から17歳の健康な子どもや若い年代)
②リスクの中程度の人(50代から60代で基礎疾患のない人、子どもや若い年代で基礎疾患や免疫不全のある人
③リスクの高い人(高齢者、基礎疾患のあるすべての年代、妊婦、医療従事者)

に分けた上で、ワクチンの効果と安全性、費用対効果、および、ワクチン以外の予防手段との比較も考慮したものであり、マスクにせよワクチンの追加接種にせよ「少しでも効果があることはデフォルトで何でも続ける」という日本のコロナ対策に一考を促すものとなっています。

以下、WHOが示す、低、中、高リスク群への接種・追加接種のロードマップを簡潔にまとめます。

厚労省とは異なるWHOの「高リスク群」の追加接種方針

高齢者や医療従事者など高リスクの人たちへの追加接種は、最終接種から

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