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新型コロナの「武漢株ワクチンを打った人の追加接種効果がほとんどない」問題の克服法

いわゆる武漢株と呼ばれる、最初の新型コロナウイルスに対応したワクチンで基礎接種受けた人では、変異株に合わせたワクチンをいくら接種しなおしても、追加のブースター効果がごくわずかしか得られないことが問題になっています。

この話については、6月6日付のnote「高齢でも健康なら新型コロナワクチンの追加接種を秋まで控えた方がいい理由」でお伝えしました。

追加のブースター効果は、武漢株から遺伝学的に遠い変異株ほど少ない、つまり、BA.1、BA.5、XBB、と直近の変異株になればなるほど得られなくなることも分かっており、型にあったワクチンを追加接種していくだけでは心もとない状況がますます強まっています。

とは言え、日本を含む世界の大半の人が、基礎接種は武漢株対応のワクチンで済ませています。いちど接種したワクチンは、打たなかったことにはできません。今後、わたしたちはどうしていったらいいのでしょうか。

今日のnoteでは来年以降の追加接種について、最新のデータをもとに改めて検討を行いたいと思います。

打っても打ってもワクチンが効かなくなる原理

はじめに、武漢株ワクチンを接種している人で、変異株対応のワクチンが効かなくなる原理は、次のとおりです。

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