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PCR検査は夜空を見上げて流れ星を数えるようなもの

PCR検査による新型コロナ感染者の全数把握はできません。PCR検査の精度は100%ではなく、症状のある人を検査した場合であっても3割くらいは「陰性」と判断してしまう偽陰性があるからです。

昨日感染していなかった人が今日感染することもあるし、毎日世界中の人を全員検査をすることもできません。

PCR検査はいわば、夜空を目で見て流れ星の数を数えるようなもの。
見る人によって、見る場所によって見ることのできた流れ星の個数が変わってくるのは当然です。

「この辺に感染者がいそうだな」といった無症状の人にまでいたずらにPCR検査の対象を拡大し、1人でも多くの感染者を探そうと血眼になることにあまり意味はありません。

それでもPCR検査は絶対に続けていく必要性があります。
なぜでしょうか。

それはPCR検査が、動きのあるものを見ていくための「定点観測」だからです。

「Our World in Data」にある「新型コロナ検査ポリシー」という地図を見てください。「まったくPCR検査はしない」という国から「症状がある人だけ」「無症状の含めて希望者全員」という国まで様々です。
https://ourworldindata.org/grapher/covid-19-testing-policy

別に対象は違っていてもいいんです。大事なのは、

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