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書を捨てよ、町へ出よう

今月は、科学とジャーナリズムに関して講義をする機会が続いた。

ひとつは京都大学医学の大学院生向けに毎年行っている「科学の成果をどう伝えるか」という授業を、今年は特別授業とした「本庶佑氏のノーベル賞受賞記事を"両論併記"で書く」だ。

恐る恐る設定したテーマだったが、本庶氏本人も良い取り組みだと評価している。

もうひとつは、国立保健衛生科学院が2年目の臨床研修医向けに実施している公衆衛生研修コースでの講義で、タイトルは「子宮頸がんワクチン問題とVaccine Hesitancy」。「Vaccine Hesitancy」とは、ワクチンに反対しているというわけではないが、ワクチン接種をちゅうちょしてしまう気持ちを指す。

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