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日本のマスク問題―いま外そうとしないでいつ外せるのか

楽しみにしていた日本への一時帰国はあっという間に終わり、東京から飛行機に乗ってフィンランド・ヘルシンキの空港について驚いたのは、ほとんどの人がマスクをしていないことだった。

マスクを外して半年のフィンランド

フィンランドでは2021年10月からマスクの着用義務を解除した。その後、感染者は増減を続け、地域によっては医療がひっ迫する時期もあったが、4月、医療施設や公共交通機関、ワクチンを規定回数接種していない人が大人数の集会に参加する場合などに限ってマスクの着用が推奨されているだけで、マスク着用を義務付けられる人や場所はなくなった。

こちらが11月初めから5月初めの半年間のフィンランドおける新型コロナ感染者のグラフだ。棒グラフはその日の新規感染者数、線グラフは7日間平均の1日当たりの感染者数だ。

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1日の新規感染者数で言えば瞬間的に25000人を超える日もあったが、7日間平均ではせいぜい1日に1万人であることが分かるだろう。

北欧では自然感染で集団免疫を広げることを目指す「スウェーデン・モデル」が世界の注目を集め、

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