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「5歳から打てるようになったけど」続く、子どもの新型コロナワクチン接種への迷いと答え

2021年、わたしのnoteでもっとも読まれた記事は子宮頸がんワクチン問題に関するもので「朝日新聞出版「アエラ」の対応」でした。

2位から4位はすべて子どもの新型コロナワクチンに関する記事でした。本人たちは低リスクなのに「コロナを広げる」として白眼視されてきた子どもたちの健康とワクチンへの関心は高いのに、「接種の判断」の決め手となる情報が足りていないことを改めて感じました。

子どもでは「重症化率が上がっている」というデータ

さて、日本でもオミクロン株が爆発的に拡大し、5歳からの11歳の子へのワクチン接種も承認されたいま最初に検討したいのは、一足先にオミクロン株流行に見舞われた欧米各国から出ている「子どもたちの間で新型コロナの重症化率が上がっている」というデータです。

健康な子どもたちにとって新型コロナは、ただの風邪と同じで重症化しません。特にオミクロン株では、ワクチンは重症化を防いでも、感染を防ぐ効果は限られています。「それなのにワクチンは本当に必要なの?」と世界中の親たちが迷っていました。

感染力の強いオミクロン株の出現以降、子どもの入院患者が増えているという情報はありましたが、単に感染者数の絶対数が増えているから子どもの入院も増えているのだと考えられていました。ところが、最近「子どもでは重症化率が上がっている」というデータが出てきています。

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